クアルタラロ、泣きっ面に蜂。1周目の転倒後に、スクーター事故に巻き込まれる

 

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPアラゴンGPのオープニングラップでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と接触し、リタイア。ポイントランキングのリードを大きく減らすことになってしまったが、さらにまた別のクラッシュに巻き込まれていたようだ。
 クアルタラロは予選6番手からまずまずのスタートを切ったが、これが復帰戦となったマルケスが13番手から抜群のスタート。クアルタラロの前に割って入ってきた。
 しかしターン3の立ち上がりでマルケスがバイクをスライドさせてしまうと、すぐ後ろにつけていたクアルタラロが避けきれずに追突する形となってしまった。
 転倒したクアルタラロはアスファルトを滑って胸に火傷を負ったが、幸い大きな怪我をせずに済んだ。クアルタラロにとっては、これが今季2度目のリタイアとなってしまった。
 その後クアルタラロは、マーシャルが運転するスクーターに乗ってヤマハのガレージに戻ろうとしたが、そのスクーターとマーシャルが接触するアクシデントも発生。彼は”2度目のクラッシュ”を喫したが、こちらでも怪我をせずに済んだと、クアルタラロは語った。
「痛いし、火傷もしたよ。でもアラゴンで良い感触があったのは初めてなのに、ターン3で転倒してしまったので、とても残念だ」
「このところ厳しいレースが続いているが、次のレースではもっと良いレースができると思う」
「クラッシュの後、マーシャルがスクーターと正面衝突してしまった。2回目のクラッシュがあったんだ」
「実際、かなり速い速度だったけど、幸運にもヘルメットは脱がずに済んだ」
「怪我はすべて最初のクラッシュのときのもの。マーシャルも少し痛みがあったかもしれないけどね」
 クアルタラロは、ターン3のアクシデントについてマルケスのせいにすることなく、次のように付け加えた。
「マルクはとてもうまく曲がったけど、スライドもしたんだ」
「僕の方がトラクションが良かったから、彼がそこにいるとは思っていなくて、後ろからぶつかってしまったんだ。正確な状況は覚えていないけど、ターン3でのことは残念だ」
 今回の結果、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が2位となったことで、クアルタラロのリードは10ポイントまで縮まった。もしクラッシュがなければ、クアルタラロは少なくともトップ6を争い、10ポイント前後獲得できていたように思われる。
 クアルタラロは今回のパフォーマンスについて「僕は常に速かったが、決して安定していたわけではない」と語った。
「FP4では安定した速さがあって、とてもハッピーだった。だからレースを除けば、ポジティブな週末だった」
「5位以内を争うことができれば、最高の結果だったと思う。僕たちはレースではいつも苦しんでいるけど、1分48秒台前半は本当に速いラップタイムだ」
「表彰台も可能だったはずだ。僕たちはプラクティスでは速かったけど、レースでは苦しむのが分かっているから、優勝争いは難しかったかもしれない。でも、3~6位争いは出来たと思う」
 タイトル連覇に向けて、正念場となっているクアルタラロ。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となるフライアウェイラウンドがタイトル争いの行方を決することになる。
「日本は大好きなコースのひとつで、タイもそうだ。だから、そこでベストを尽くすために最大限の努力をするつもりだ」と、クアルタラロは意気込んだ。
 
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