レッドブル、残る6レース”全勝”に向け最大のハードルは次戦シンガポールGP「とても難しい挑戦になる」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、2021年に続いてF1のドライバーズチャンピオンシップ制覇に王手をかけている。すでに誰が今季のチャンピオンになるのかではなく、フェルスタッペンがいつ戴冠を決めるか、というトピックが話題となっている。
その最初のチャンスは、次戦シンガポールGPでやってくる。フェルスタッペンが優勝し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が9位以下なら、5レースを残してフェルスタッペンの連覇が成るのだ。
フェルスタッペンは現在5連勝中。シーズン勝利数は11勝となっている。ミハエル・シューマッハ(2004年)とセバスチャン・ベッテル(2013年)が持つシーズン最多勝利記録を更新するには、残り6戦であと3勝を挙げるだけでいい。
レッドブルの今季マシン『RB18』はタイヤのデグラデーション面で明らかに優位に立っているため、このままフェルスタッペンが連勝を重ねてシーズンを終える可能性も低くはないように思える。
次戦シンガポールGPは、今季これまでの傾向からいってフェラーリ向きのサーキットだと考えられているが、メルセデスのルイス・ハミルトンは今のレッドブルについて、抜きん出た存在だと考えているようだ。
「僕たちは現実的にならなくちゃいけない。レッドブルはほとんど無敵だとね」
イタリアGP後に、ハミルトンはそう語った。
「あのクルマに勝つには、相当な努力が必要だと思う。パフォーマンス面では、彼らは他の誰と比べても完全に先を行っている」
「僕たちはまだ彼らに追いついていないし、彼らを追い越すためのアップグレードもない。だから、僕らには幸運が必要なんだ」
しかし、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはチームの可能性についてより慎重で、カレンダーに登場する様々なコースの特性を踏まえ、そう簡単にいくとは思っていない。
残る全レースで勝利する可能性について、ホーナーは次のようにmotorsport.comに述べた。
「それはとても難しい挑戦だ。」
「シンガポールはカレンダーの中で最もコーナーが多いコースだ。バンピーで、ストリートトラックだから、モンツァとは全く違うチャレンジになる」
「我々は、チャンピオンシップで絶好のポジションにいる。でも毎戦アタックしてベストを尽くせば、ポイントは自ずとついてくる」
「我々はスパやザントフールト、モンツァ、ブダペストでも速かった。様々なサーキットでクルマはとても良いパフォーマンスを見せているんだ」
レッドブルが持つ直線スピードのアドバンテージは、フェラーリとメルセデスが好結果を期待しているシンガポールで、ラップタイムの面でそれほど有効ではないだろう。
ホーナーは残りのグランプリの中で、シンガポールがおそらく最も難しいチャレンジになると付け加えた。
「最も難しいレースのひとつになるだろうね」
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