クラッチロー、日本GP初日17番手に憤慨。来季に向けた開発には「ヤマハはこれまでにないほど力を注いでいる」

 

 ヤマハのテストライダーで、シーズン途中で引退したアンドレア・ドヴィツィオーゾの後任としてMotoGPのシーズン終盤戦をRNFから戦うことになったカル・クラッチローは、日本GPの初日を17番手で終えたが、もっとパフォーマンスを発揮できたはずだと悔しがった。
 3年ぶりの開催となった日本GPだが、クラッチローは2023年型のバイク開発で最近もてぎを走った経験があることもあって、75分間のFP1の大半でトップ10に食い込んでいた。
 しかし終盤のタイムアタックでソフトタイヤに問題が生じたことでタイムが伸びず、トップタイムだったジャック・ミラー(ドゥカティ)から0.678秒遅れの17番手。FP2はウエットコンディションで行なわれ14番手、予選はQ1からの参加となった。
 クラッチローは「僕は競争力がありすぎた。トップ10に入れないなんて、本当に腹が立つ」と、初日の走行を終えたクラッチローは語った。
「フィーリングは良かったんだけど、最後のタイヤがすごく悪くて、最初のタイヤと同じようなグリップを得ることができなかったんだ」
「最初のタイヤのフィーリングが良すぎたので、『よし、良いバンカータイムが出せたし、セクターあたりコンマ1秒は削れるぞ』と思っていた」
「でもそれが実現しなかった。完璧なマーカーもいたんだ。ジャックの後ろについていくことができた。最終的にはあまり近づきたくなくて、0.5秒後ろを走っていたが、タイヤが良くなかった」
「コーナーへの進入は悪くなかったんだけどね。ただ立ち上がりが全然ダメだったんだ」
「その後、ジャックにも言ったんだけど……彼はひとつもエイペックスを踏んでいなかったのに、それでもラップを重ねていった。彼には『僕ならそこまでしない』って言ったよ。彼はとてもワイドに、右に左に吹っ飛んでいたが、それでもラップを重ねていたんだ」
 クラッチローは、現在のヤマハのパッケージと、もてぎでテストした2023年のパッケージの違いについて多くを語らなかったが、ヤマハが「これほどまでに努力するのを見たことがない」と指摘した。
 来季仕様との違いについて訊かれ、クラッチローは「言えない」と答えた。
「ストレートでは、数週間前に乗っていた(来季仕様の)バイクの方が速いのは確かだ。でも、ヤマハは2023年に向けてバイクを再設計したりはしていない」
「見た目は同じだし、彼らは良い仕事をしてくれている。ご存知のように、新しいシャシーが用意されている」
「ふたつのエリアが改善されたが、僕にとしては重要なエリアが改善されたとは言い難い」
「だが他のライダーたちは違った部分を気に入っているようで、これはポジティブなことだ。ヤマハが、これほど力を注いでいるのを見たことがない」
「それはいいことだ。でも新しいバイクが速いということが、まず何よりも重要なんだ」
 
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