ガスリー、チームのタイヤ戦略に疑問「リスクを冒す意味ない。ポジションを投げ捨てただけ」

 

 アルファタウリのピエール・ガスリーは、F1シンガポールGPを10位で終えたが、もっと上位でフィニッシュできたはずだと、チームの戦略に疑問を呈した。
 ウエットコンディションでスタートしたレースの前半、ガスリーはトップ7の位置をキープできていた。だが路面が乾いていく中でいつスリックタイヤに交換するかが、戦略の肝という状況となった。
 21周終わりというタイミングで、いち早くスリックタイヤに履き替えたのはメルセデスのジョージ・ラッセルだったが、ペースは上がらず。次にスリックタイヤを履いた数台のうちの1台がガスリーだった。
 33周終わりでガスリーをピットに入れたアルファタウリだったが、コンディションはまだスリックタイヤに適したものではなかった。同じタイミングでタイヤを交換した彼のチームメイト、角田裕毅がクラッシュを喫してセーフティカーが出動したこともあって、ガスリーは大きく順位を落としてしまった。
 レース後、ガスリーはなぜアルファタウリがタイヤ交換のタイミングでギャンブルをしたのか、分からないと語った。
「僕たちは良い仕事が出来なかったと思う。アストンマーチンの2台より前にいて、ポジションは7番手だった。僕たちはすべてを手にしていたのに、早すぎるタイミングでピットに入ることを決めたことで、それを投げ捨ててしまったんだ」
「コミュニケーションも対話もなかったから、その理由はよく分からない。僕たちは必要のない場面で賭けにでてしまった。僕たちがピットインして、みんなはステイアウト。それで4台にオーバーカットされたんだ」
 角田のクラッシュによって出動したセーフティカー中、35~36周にピットインしたセバスチャン・ベッテルやランス・ストロールといったアストンマーチン勢、ダニエル・リカルド(マクラーレン)がアドバンテージを得て、コンストラクターズランキングでアストンマーチンがアルファタウリを上回ったこともあって、結果を受け入れるのが困難だったとガスリーは言う。
「もちろん、チームにとっても僕たちにとっても非常に残念なことだ」
「ダニエルは僕たちの後ろにいた。かなり後ろにね。でもステイアウトして、5位でフィニッシュした。本来、僕たちがそうするべきだった」
「重要な9ポイントを失ったことになる。とにかく悲しい。僕らのパフォーマンスには満足していない」
 ガスリーは、もしピットストップのタイミングでチームから路面コンディションを聞かれていたら、ステイアウトするよう提言していたという。
「早すぎたんだ。なぜそんなことをしたのか理解できない。彼らとは話していないが、明らかに見直すべきことだ」
「そうする理由はあったけど、少なくとも僕たちはミュニケーションをとるべきだったし、そうはならなかったんだ」
「僕らのポジションはメインのライバル2台より前だったし、シンガポールではトラックポジションが重要だ。あのコンディションでウォームアップが難しいこともわかっている。そんな状況だ。リスクを冒す意味があるとは思えない。僕たちはただポジションを投げ捨てただけだ」
 
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