予選最下位も戦略バッチリ! ニコラス・ラティフィ9位で今季初入賞「僕らは正しい決断をした。士気を上げるためにも重要な結果だ」

 

 ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1日本GPで9位入賞。ラティフィにとってはこれが、今季初の入賞となった。
 初日にはシケインを間違えるという珍事もあり、注目を集めたラティフィ。予選では大いに苦戦し、最下位の20番手に沈んだ。
 ただウエットコンディションでスタートした決勝レースでは、いきなり15番手に浮上。その後長い赤旗中断明けには、セーフティカーがピットに戻り、ローリングスタートとなったそのタイミングでピットに飛び込み、ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに交換した。
 当時は多くの水しぶきが上がり視界は遮られてはいたものの、インターミディエイト向きの路面コンディションとなっていた。ラティフィは同じタイミングでタイヤを交換したセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)と共に、首位フェルスタッペン以上のペースで前を追った。
 結局各車がインターミディエイトタイヤに交換した時点では、8番手まで浮上していた。結局これが功を奏し、9位入賞を果たした。ラティフィにとっては今季初入賞である。
「序盤は赤旗と長い遅延で、かなりトリッキーだった」
 ラティフィはそう説明する。
「僕らはインターに交換するため、すぐにピットインするという正しい決断をした。このことは、ポジションを上げる上でかなり重要だった」
「終盤はフロントタイヤにかなり苦戦したけど、なんとか持ち堪えてシーズン初ポイントを獲得した。とても嬉しいね」
「全体として、チームの仕事には本当に満足しているし、士気を高める上でも素晴らしい結果だ」
 ビークルパフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンも、この日本GPの決勝を次のように振り返った。
「今日は忙しくもあり、楽しくもあった。最終的にはとても良いレースになったね」
 そうロブソンは語る。
「レーススタート時の路面コンディションは問題なかったが、視界は悪かった。先頭のマシン以外は信じられないほど難しい状況だっただろう」
「アレックス(アルボン)とニコラスはどちらも素晴らしいスタートを切り、順位を上げることができた。しかしターン1は視界が悪すぎて、十分に活用することはできなかった」
「長い中断を経てようやくレースが再開された時、ニコラスは難しいコンディションの中で素晴らしい仕事をした。彼は早い段階でインターミディエイトタイヤに履き替えたドライバーのひとりであり、すぐにポイントを獲得できる可能性のあるポジションにたどり着いた。これは見事に報われたんだ」
 ロブソンの言葉を咀嚼すると、ウイリアムズは予選の段階からウエットコンディションに賭けていた節がある。
「この素晴らしいサーキットでレースをするために鈴鹿に戻ってこれたのは、素晴らしいことだ」
 そうロブソンは言う。
「チームとして、週末を通じて浮き沈みがあったが、今日は懸命に戦い、ふたりのドライバーにコンディションに適したパッケージを提供した」
「ニコラスと彼のチームがポイントを獲得できたのは、素晴らしいことだ」
 
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