良いの? 悪いのどっちなの? ホンダRC213Vのポテンシャルにマルケス混乱

 

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスは第15戦アラゴンGPで復帰して以降、病み上がりながらも好調な走りを見せている。しかし彼はその一方で、マシンの真のポテンシャルを把握できず、混乱しているとも話している。
 マルケスは復帰初戦となるアラゴンGPでこそ転倒に終わったが、日本、タイではそれぞれ4位と5位を獲得。雨で行なわれた日本GPの予選ではポールポジションも獲得するなど、復帰直後らしからぬ速さを示してきた。
 今週末はフィリップアイランドでオーストラリアGPが開催される。このコースはマルケスの得意とする左回りのレイアウトとなっていることもあり、勝利を目指せるのではないかと考える向きもある。
 しかしマルケスとしては、あまり過度な期待はしていない様子。フィリップアイランドではコーナリングでRC213Vが苦戦する可能性が高いと考えており、マシンのポテンシャルを把握できないことに混乱させられていると話した。
「この新しいホンダ……2022年型のマシンには、ちょっと混乱させられる。というのも、苦戦するだろうと予想していたのに、何らかの理由で良くなったりするからだ」
「理論的に言えば、僕らはここでちょっと苦戦するだろう。でもその一方で、ここは僕が好きなコースのひとつでもある。だから、どっちに転ぶかな」
「ポジティブなメンタルで(週末を)始めて行こうと思う。それでレースウィーク中に立ち位置を理解していくつもりだ」
「確かに、将来に向けて試す必要のある週末でもあるから、そこはレースウィークへの影響があるだろう。でも、今はそれをするときなんだ」
 マルケスは前戦タイGPではFP1でトップタイムを記録。プッシュして行くことができた週末だったと語っていた。ただ、その後レースでは苦戦したとも認めている。

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