F1日本GPでアルファタウリからアルピーヌへの移籍が発表されたピエール・ガスリー。来季は同郷エステバン・オコンとチームメイトを組むことになるが、過去の確執からそのふたりの仲は冷え切っていると言われてきた。
　しかしガスリーは、来季チームを前進させるために協力し合えるだろうと考えている。
　ガスリーとオコンはフランス北部のノルマンディー出身。ふたりはカートを始めた頃からの幼馴染だが、キャリアを突き進む中で待遇の差異などから不仲の問題を抱えるようになった。
　その関係性から、アルピーヌに来季は空き席ができるとなった状況下でも、ガスリーがアルピーヌ入りを果たす可能性は低いという見方も多かった。しかしガスリーは、これが過去を整理する良い機会になるとして、ふたりは問題を水に流せる位の年齢になったと語っている。
　ふたりの関係性についてmotorsport.comがガスリーに尋ねると、彼は次のように答えた。
「関係性について話すよりも、もっと重要な事があると思う」
「それは6歳の時にチームメイトになり、故郷の隣町にある小さなカートコースでレースをしていた頃からの”確率”の話だ」
「雪が降って誰もコースに来ていない中で、僕らだけがコースに入ってウォームアップをしていた。当時はF1に行けるだなんて夢のまた夢……ふたりのどちらかが夢を叶えることさえも、不可能に限りなく近いと僕らは分かっていたんだ」
「でも今、僕らは同じフランスメーカーのチームから、F1に参戦することになった。本当に信じられないような話だよね」
「僕らの関係性には浮き沈みがあったけど、これは過去に起きたことを少し整理する機会になると思うし、全く心配していないよ」
「僕らはもういい大人だし、自分たちにとって何がベストなのか、そして何よりもチームのために何が重要なのかを理解している」

Pierre …読み続ける