マクラーレンF1、今シーズン中のピアストリ”加入”は不可能と覚悟? ザイドル代表「アルピーヌは今季中ずっと、彼を使い続けるみたいだ」

 

 マクラーレンは、現在アルピーヌでリザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリを来季のレギュラードライバーとして起用することを決めた。当初マクラーレンは、アルピーヌが早々にピアストリとの契約を解除し、シーズン中にもマクラーレンでの仕事を始めさせることができると期待していたが、現時点ではアルピーヌ側に、契約を早期に解除する考えはないようだ。
 アルピーヌは来季のエステバン・オコンのチームメイトにピアストリを起用することを決め、これをプレスリリースとして大々的に発表した。しかしピアストリはこれを受け入れず、マクラーレンからF1デビューすることを決断した。この件は契約認定委員会に持ち込まれたが、最終的にピアストリとの有効な契約はマクラーレン側が持っていると認定されたため、アルピーヌとしては長く育成してきたドライバーを失うこととなった。そして最終的には、オコンのチームメイトとして現アルファタウリのピエール・ガスリーを獲得した。
 しかしマクラーレンに加入することが決まった後も、ピアストリはアルピーヌのシミュレータ・ドライバーとしてチームをサポート。アルピーヌとしてはこの役割をシーズン終了まで続けさせたいと考えているようだ。
 一方マクラーレンとしては、早期にピアストリをチームに迎え入れたいと考えていたが、現状ではそれは難しそうな情勢だ。
 アルピーヌがガスリーとの契約を結んだことで、ピアストリとの契約を早々に解除することになるのではないかと尋ねられたマクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、次のように語った。
「私が理解している限りでは、彼らはシーズンの終わりまで、オスカーと一緒にプログラムを続けていくことを計画しているようだ」
「そのため、実際には新しいニュースはないよ」
 マクラーレンが今シーズン中にピアストリとの契約を結ぶことができれば、FP1で新人ドライバーを2回走らせなければならないという規則を、ピアストリを走らせることによって消化することができたはずだ。
 しかしチームは、アメリカGPでアレックス・パロウを、アブダビGPでパトリシオ・オワードを走らせることを発表した。
 今季は残り4レースだが、アルピーヌはこの”新人ドライバーを2回走らせる”という規則を満たしていない。
 以前アルピーヌは、ピアストリをFP1で走らせることを計画していた。しかし日本GPの際にチーム代表のオットマー・サフナウアーは、ピアストリを走らせることになるかどうかは「確実ではない」と語った。
 ピアストリを起用しない場合の代替策として考えられるのは、育成ドライバーであり、現在FIA …読み続ける

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