サインツJr.がFP1最速。4人の”ニューフェイス”登場……角田裕毅は14番手|F1アメリカGP

 

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台にF1第19戦アメリカGPが開幕。フリー走行1回目では、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がトップタイムをマークした。
 2022年シーズンも18戦が終了し、残り4戦。シーズン最終盤の北米/南米ラウンドが、このアメリカGPから始まる。
 気温28度、路面温度38度と快晴の中定刻通りFP1がスタート。60分のセッションが開始されると、各ドライバーが続々とコースへ入り、一年ぶりのCOTAの感触を確かめた。
 なお、今回のFP1には新しい顔ぶれが並んでいる。今季から各F1チームはシーズン中に2度ルーキードライバーをFP1で起用することが義務となっており、今回のアメリカGPではフェラーリがリザーブドライバーのロバート・シュバルツマンを起用し、マクラーレンがインディカー王者アレックス・パロウを走らせた。この他、テオ・プルシェールがアルファロメオから、ローガン・サージェントがウイリアムズから走った。
 なおルーキー扱いとはならないが、ハース加入が噂されている元アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがハースF1からFP1出走となった。
 ただそのジョビナッツィは、セッション開始から8分と経たずにスピンを喫し、マシン右側フロントからターン6外側のバリアにヒット……自力でピットへ戻ることができたものの、コース復帰に時間を要したことでコース上には赤旗が振られた。
 短い中断を経てセッションは再開。各ドライバーは1セット目のタイヤのままコースへ戻り、順調に周回を重ねていった。
 セッション折返しを前に、前戦日本GPで2連覇を決めたマックス・フェルスタッペンがタイムシートのトップに立ち、チームメイトのセルジオ・ペレスが0.883秒遅れで続いた。3番手にはF1引退まで残り4戦となったセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、4番手にサインツJr.(が並ぶというトップ4だった。
 セッションが後半に入ると多くのドライバーがピットへ戻り、それまでミディアムタイヤやハードタイヤで走行していたドライバーもソフトタイヤへ切り替え、タイムを上げていった。
 その中でランス・ストロール(アストンマーチン)が1分37秒460秒でフェルスタッペンを上回る。その後サインツJr.が1分36秒857でトップタイムを塗り替え、ルイス・ハミルトン(メルセデス)にも交わされたものの、アストンマーチンの好調は続いているようだった。
 フェルスタッペンはガレージに留まる時間が長かったものの、ロングランを開始するドライバーも出てきたセッション残り10分というところで、2セット目のソフトタイヤを投入。1分37秒081でサインツJr.に次ぐ2番手につけた。
 そのままセッションは終了し、サインツJr.がFP1最速。フェルスタッペンは2番手に甘んじたが、低速コーナーでスピードが無いとチームにマシンの不調を訴えた。3番手にハミルトン、ストロールが4番手に続き、5番手には今週末5基目のICE投入により5グリッド降格が決まっているペレスが並んだ。
 6番手にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、7番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、8番手にガスリー、9番手にランド・ノリス(マクラーレン)、ベッテルが10番手というトップ10だった。
 アルファタウリの角田裕毅はトップのサインツJr.から2秒落ちの1分38秒898で14番手。ルーキードライバーではシュバルツマンが16番手、パロウが17番手、プルシェールが18番手、サージェントが19番手となった。
 なおセッション序盤にクラッシュがあったジョビナッツィは、その後コースに戻ることなく20番手でセッションを終えている。
 
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