F1アメリカGP FP1:フェラーリのサインツが最速、トップ3は三つ巴。若手ドライバーは4人出走

 

 2022年F1第19戦アメリカGPのフリー走行1回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は14番手だった。

 日本GPを終え、F1の舞台は北米へと移った。アメリカ・テキサス州の州都オースティン郊外にある、COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)。低中速コーナーから高速、長いストレートと満遍なく配置されたコースで、壁のようにそそり立ち、ドライバーにはまったくブラインドになる1コーナーなど、名物コーナーも多い。

 FP1には計5人のドライバーが、新たに出走した。フェラーリからロバート・シュワルツマン、マクラーレンからアレックス・パロウ、アルファロメオからテオ・プルシェール、ウイリアムズからローガン・サージェント、そしてハースからアントニオ・ジョビナッツィ。ジョビナッツィをのぞく4人は、「ルーキードライバーに最低2回のFP1を走らせる」という規定を受けてのものだ。

 セッションの始まる現地時間午後2時の時点で、気温28度、路面温度37.6度、雲ひとつない青空が広がっている。FP2で2023年用のタイヤテストが予定されていることもあって、各ドライバーとも序盤から積極的に周回を重ねて行く。1年前はかなりバンピーな路面に文句続出だったが、今年初めにコースの大部分を再舗装した効果があったのか、外から見る限りは凹凸はひどくなさそうだ。

 開始後7分、ジョビナッツィが高速コーナーのターン6でスピン、バリアにマシン右側からぶつかってしまう。これでセッションは、赤旗中断に。ただしジョビナッツィは何とか自力でピットまで戻り、バリアにもほとんど損傷がなかったことから、4分後には再開された。

 早い段階からソフトを履いたフェルスタッペンが、まず1分37秒462のトップタイム。セルジオ・ペレス(レッドブル)も2番手につける。しかしその後、セバスチャン・ベッテルが2番手、さらにランス・ストロールがフェルスタッペンを1000分の2秒しのいで一時トップに立つなど、アストンマーティン勢が速さを見せた。だがすぐにサインツが、唯一1分37秒台を切る1分36秒857のトップタイムを叩き出した。さらにハミルトンも2番手につける。

 後半にはフェルスタッペンが2セット目のソフトタイヤを履いて、再びアタックに出る。しかしセクター3でペースが伸びず、コンマ2秒落ちの2番手に留まった。本人は、フロントのグリップ不足を訴えている。FP1はサインツ首位のまま終了。2番手フェルスタッペン、3番手ハミルトン、4番手ストロール、5番手ペレス、6番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、7番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、8番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、9番手ランド・ノリス(マクラーレン)、10番手ベッテル。角田は14番手だった。

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