ルクレールがFP2トップタイムも、来季用タイヤのテストで勢力図は見えず。角田裕毅12番手|F1アメリカGP

 

 F1第19戦アメリカGPのフリー走行2回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。
 FP1では4チームがルーキードライバーのフリー走行起用義務を消化。FP2ではレギュラードライバーがコックピットに戻った。また、このセッションにはピレリが来季に向けたテストタイヤを持ち込んでおり、セッションが90分に拡大。各チームがピレリのプログラムに従い、走行を重ねた。
 多くのチームが、セッション開始直後からマーキングのないテストタイヤでコースイン。なおFP1でルーキーを起用したチームは、セッション最初の30分は自由に走行することができるため、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はソフトタイヤ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はミディアムタイヤで走行を開始した。
 ルクレールは1分38秒台のタイムでトップに立つと、1分37秒614までタイムアップ。チームメイトのカルロス・サインツJr.もテストタイヤで2番手に続いた。
 テストタイヤを履くマシンは、5周の走行で一旦ピットイン。一方ルクレールは、ミディアムタイヤへと履き替えて、1分36秒810までタイムアップした。
 再びテストタイヤでコースインするマシンが増えていく中、リカルドとボッタスはソフトタイヤに履き替え、アタックを実施。2番手と3番手に浮上した。テストタイヤを履くマシンは4番手以下に並んでおり、テストタイヤにはソフトタイヤより硬めのコンパウンドが使われている様子だ。
 セッション開始から30分が過ぎると、ルクレールやボッタス、リカルドも含めてテストタイヤでの走行に。オーダーの変動はなくなり、淡々と走行が重ねられていった。
 各チームのテスト走行プログラムに違いはないようで、新品のテストタイヤ2セットでそれぞれ5周の走行を済ませた後は、ユーズドタイヤで8周の連続走行を2回。計26周のプログラムを済ませたチームは早々にピットに戻り、この日の走行を切り上げた。
 そのため、セッション終盤はテストタイヤでの走行開始が遅れたマシンがラップを重ねるのみ。普段とは大きく違う流れとなったFP2は、西日が強く差す中で静かに終了となった。
 FP2トップは、ミディアムタイヤでタイムをマークしたルクレール。2番手にボッタス、3番手にリカルドとソフトタイヤを使ったマシンが続いた。結果的に、テスト用以外のタイヤを使ったマシンがトップ3を占めた。
 テストタイヤのみを使ったマシンの中では、サインツJr.が4番手でトップ。5番手ミック・シューマッハー(ハース)以下、ランド・ノリス(マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と続いた。アルファタウリの角田裕毅は12番手となっている。
 各車がほぼ同じプログラムで走行するという、非常に珍しいセッションとなったが、今週末の勢力図という意味ではほとんど見えてこなかったと言っていいだろう。ルクレールも、トップタイムはミディアムタイヤで記録しており、爪を隠した形だ。
 通常のFP2では予選シミュレーションに加え、ロングランも行なわれるが、これらを実施できなかったチームは、FP1のデータで土曜日以降に向けてどこまでマシンを仕上げることができるか。FP3は注目のセッションとなりそうだ。
 
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