アルピーヌ、アロンソへのペナルティに異議申し立て。ハースF1の抗議は”そもそも”無効と主張

 

 アルピーヌF1はアメリカGPでフェルナンド・アロンソに科されたペナルティについて抗議。ハースF1による申し立てによって下されたペナルティ裁定は無効だと声明を発表した。
 F1アメリカGPで7番手フィニッシュを果たしたアロンソ。しかし彼にはハースから技術的な違反があったと抗議を受け、30秒のタイムペナルティを受けて15位に降着している。
 原因は決勝レース中にランス・ストロール(アストンマーチン)の後輪に乗り上げる形で大きなクラッシュを喫した際、右バックミラーにダメージを負ってパーツが脱落しかかっており、レース終盤にアロンソが他車を追い抜く際にはそのミラーが千切れ飛んだにもかかわらず、走行を続けていたことだ。
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 ハースの抗議を受けたスチュワードは調査の結果、安全性の面でレギュレーション違反があったと認定。前述のペナルティを科すことになった。
 しかしアルピーヌはこの裁定に不満を表明している。彼らはその後SNSで声明を発表し、裁定は無効だと主張し、異議を申し立てることを明らかにした。
「FIAはレース中にマシンが安全でないと判断した場合、ブラック&オレンジフラッグを掲示する権利を保持している。そして、彼らはマシンを評価し、フラッグを出さないことを決定した」
「さらに、レース後にFIAテクニカルデリゲートはマシンが合法だと判断していた」
 実際、ヒアリングでは、レース中にアロンソのミラーが外れかかっていることについて、ハースがレースコントロールに2度連絡し「調査中」と伝えられたものの、何の措置も取られなかったことが明らかになっている。
 さらにスチュワードは裁定の中で「ハースチームがレースコントロールに2度連絡したにも関わらず、14号車(アロンソ)にブラック&オレンジフラッグが振られず、状況を修正するための無線連絡すらなかったことを深く懸念している」と述べている。
 またアルピーヌとしては、そもそも抗議を行なうことのできる期限を過ぎていたと指摘しており、したがってペナルティも無効だと主張している。
「指定された期限を24分逸脱して抗議が提出されていることから、抗議は受理されるべきではなかった。そのため、ペナルティは無効とみなされるべきだ」
「この点から、アルピーヌはハースF1チームの抗議が認められたことに対し、抗議を行なっている」
 しかしスチュワード側は24分間期限をオーバーしていたことについて、「この場合、締切を遵守することは不可能だと判断した」と、ハースの抗議が認められた理由を説明している。
 なお今後はスチュワードがアルピーヌの抗議を認めた場合、メキシコGPで新たにヒアリングが行なわれる可能性が高い。
 
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