サインツJr.がFP1最速。レッドブル、フェラーリの後塵拝す……”角田裕毅の”マシンは炎上|F1メキシコシティGP
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台にF1第20戦メキシコシティGPのフリー走行1回目が行なわれ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がセッション最速タイムを記録した。
気温25度、路面温度は47度というコンディションの中、メキシコシティGPが開幕。フリー走行2回目ではピレリのプロトタイプタイヤテストが行なわれることから、FP1の60分のセッションが始まると、各車はハードタイヤで続々とピットアウトしていった。
なおFP1ではメルセデスのジョージ・ラッセルのマシンにニック・デ・フリーズが乗り、アルファタウリの角田裕毅のマシンにリアム・ローソン、アルピーヌのエステバン・オコンのマシンにジャック・ドゥーハン、ハースのケビン・マグヌッセンのマシンにピエトロ・フィッティパルディ、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンのマシンにローガン・サージェントと、5名のルーキードライバーが走った。
各ドライバーは1セット目のタイヤにハードタイヤを履き、まだ路面コンディションが整っていないコース上で精力的に周回を重ねたが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は早々にパンクを喫し、1セットを失うこととなった。
ルクレールはセッション開始から20分を過ぎたところでソフトタイヤを投入。多くのマシンがガレージへマシンを戻す中、コース上に復帰した。ルクレールは1分21秒546でそれまでレッドブル勢がハードタイヤで記録していたタイムを上回りトップに立つと、続くアタックで1分20秒753秒までタイムを上げた。
ルクレールに続いてソフトタイヤを投入するドライバーも増え、各車も軒並みタイプアップ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、セクター1で全体ベストを記録しながらタイム計測を行なったものの、路面グリップの低さからターン10で挙動を乱しスピンを喫した。そんなフェルスタッペンを尻目に、サインツJr.がルクレールのタイムを上回る1分20秒707でトップへ浮上した。
メキシコシティは標高が2285mと非常に高く空気が薄いことから、空気抵抗が低く最高速が伸びる一方で、ブレーキやマシンの冷却には厳しく、パワーユニット(PU)に大きな負荷がかかることでもよく知られている。
周冠宇(アルファロメオ)はソフトタイヤでピットアウトしようとしたものの、ピット出口でマシンストップ。マーシャルの手を借りてガレージへ引き戻されることとなった。その処理が終了した直後にも、フィッティパルディがPUトラブルかマシンに異常が発生し、ターン3手前でマシンを止めた。
これによりセッション残り20分を前にレッドフラッグが提示されたが、回収作業が終了するとコース上にグリーンフラッグが振られた。
レッドブルやフェラーリは、ひとりにソフトタイヤを、もう一方のドライバーにハードタイヤを履かせてロングランを実施。ローソンやサージェント、デ・フリーズらルーキー勢はハードタイヤ1セットのみを使用して周回を重ねたが、ドゥーハンはマシントラブルによりガレージ内に留まる時間が多かった。
ローソンはセッション序盤にもブレーキの不調を訴えていたが、セッション最終盤にもマシンにトラブルが発生。左リヤブレーキ付近からは煙が上がり、スタジアムセクションであるターン11にマシンを止めることとなった。
マシン停止によって高温となった左フロントブレーキからは火の手が上がり、マーシャルが消火剤を吹き付けた後も白い煙が立ち込めていた。角田のFP2出走に向けて、チームはマシン修復を強いられることとなった。
ローソンのストップによりセッションはここで終了。セッショントップタイムはサインツJr.の1分20秒707で、ルクレールが2番手で続いた。
レッドブル勢はフェラーリ勢に続き、母国セルジオ・ペレスが3番手、フェルスタッペンが4番手となった。
FP1では5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)以下、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)というトップ10だった。
なお、ルーキードライバーでの最速はローソンの1分23秒861。FP1でマシンを譲ったドライバーには、FP2の冒頭45分間で通常タイヤの使用が許可される。それ以外のドライバーは、FP2の90分全てで、ピレリが用意したプログラムに沿って、来季用のプロトタイプタイヤを試すことになる。
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順位
ドライバー
周回数
タイム
差
前車との差
平均速度
1
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