角田裕毅、苦しんだ初日から一転パフォーマンス改善。予選12位で決勝入賞に望み繋ぐ「何が良いことが起きるのを願っている」|F1アブダビGP予選
アルファタウリの角田裕毅は、F1最終戦アブダビGPの予選で12番手となった。
金曜日にはグリップ不足を訴えていた角田。しかし一夜明けた土曜日には調子を取り戻し、予選で12番手。チームメイトのピエール・ガスリーが17番手でQ1落ちを喫したのとは対照的に、Q3にあと一歩というところまで迫った。
「今日はかなり満足しています。Q2の最終ラップのターン6で少しミスしましたが、全体としてはうまくいきました。予選で追加のパフォーマンスを見せることができました」
角田はチームのプレスリリースにそう語った。
「このコースは本当に気に入っています。去年は4位でした。今年はポイント圏内のすぐ外からスタートできるので、何か良いことが起きるのを願っています」
「もちろん、難しいことは分かっていますが、昨日のロングランのペースはかなり良さそうだったので、明日はポジションを上げ、重要なポイントを獲得したいです。そうすれば、コンストラクターズランキング8位でシーズンを終えられる可能性があると思います」
確かに金曜日のフリー走行では、ガスリーがソフト、角田がハードでロングランを実施。そのいずれもトップレベルのペースだった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンも、次のように語る。
「特にターンインの安定性やコーナー中盤の回頭性を向上させるために、セットアップの様々な部分やツールの設定など、細かな調整をひと晩かけて行なってきた」
そうエギントンは語った。
「ユウキはFP3で改善したことを報告したが、ピエールが最初の走行で右フロントタイヤのパンクに見舞われ、周回数が制限された。そのことで、バランスを明確に読み取ることができなかった」
「予選ではユウキは順調に進み、比較的簡単にQ2に進出することができた。そのQ2では、中古タイヤと新品タイヤの両方で良いラップタイムを記録した。非常に僅差となった中団グループで、わずかにQ3には及ばなかった」
「明日のレースに向けては、タイヤのデグラデーションは昨年よりも大きい兆候を示しているので、これに注意を払い、コンストラクターズランキングのポジションを上げるという目標を達成するために、チャンスを掴む準備をする必要がある」
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