同点で敗北……アストンマーチン代表、アルファロメオの妨害作戦は「限界ギリギリだった」
アストンマーチンとアルファロメオは、コンストラクターズランキング6位をF1最終戦アブダビGPで争ったが、結果は同点。上位入賞回数の差で、アルファロメオに軍配が上がった。
まさにわずかな差がランキングの順位ひとつ、賞金で言えば1000~1200万ドル(約14億~17億円)ほどの違いを生んだ形だ。
アルファロメオは周冠宇とバルテリ・ボッタスはともに予選でアストンマーチン勢を下回る結果となったため、チームは結果を犠牲にしてでもアストンマーチンを妨害する戦略を採った。ボッタスがハードタイヤで引っ張り、蓋をする役割を担い、周も後方から追いついてきたセバスチャン・ベッテルを激しくディフェンスしたのだ。
結果としてボッタスと周はポイントを獲得できなかったものの、アストンマーチンはランス・ストロールが8位、ベッテルが10位止まり。アルファロメオが辛くもランキング6位を確保した。
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あと一歩及ばなかったアストンマーチン。悔しさを感じているかと聞かれたチーム代表のマイク・クラックは、それを否定した。
「今回のことは悔やむべきではないと思う」と、彼は語った。
「シーズン全体としては、素晴らしい終わり方だったと思うし、逆にバランスが取れていたのかもしれない。だから今、イライラするのは適切ではないだろう」
「私から見て、彼ら(アルファロメオ)は完全に我々に集中していた。いくつかの動きはボーダーライン上にあったと思うが、そういうことが起こりうるということは予想していた。だから前もって、彼らをパスするときは保守的であるべきだとわかっていた。そして、2人のドライバーはかなりうまく対処していたと思う」
ベッテルは1ストップ作戦で、グリッドポジションより1つ低い順位でフィニッシュした。レース中、彼はレース展開に満足していないことを明らかにしていた。クラックはこの戦略について、アルファロメオ勢の動きに影響されたものではないと話した。
「いや、今回はアルファのことを考えて決めたわけではないんだ。レース前の段階で、1ストップと2ストップは紙一重だったし、レース後も1ストップの人、2ストップの人は分かれていた。リカルド(9位になったマクラーレンのダニエル・リカルド)も1ストップだった」
「結局のところ、我々はチャンスを最大化しようとしていた。そして、アルファロメオのことは見ていなかった。 …読み続ける
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