”ミスター・ル・マン” トム・クリステンセンが「最高のクルマ」と評価した意外な1台

 

 トム・クリステンセンは、伝統の耐久レースであるル・マン24時間レースを、実に9回も制している。
 その1勝目は1997年。チーム・ヨーストのポルシェWSC95をミケーレ・アルボレートとステファン・ヨハンソンと共に駆り、初参戦にも関わらずいきなり総合優勝を手にした。その後2000年から2005年まで6連覇。以降2008年と2013年にも勝ち、前述のとおりル・マン9勝という脅威の成績である。
 クリステンセンはポルシェWSC95の他、アウディR8で5勝、ベントレー・スピード8、アウディR10、アウディR18でそれぞれ1勝を挙げている。またル・マン以外にもセブリング12時間でも6勝。数々の名車のステアリングを握ってきた。
 そんな彼に最も好きなクルマについて尋ねると、次のように語った。
「最もエレガントだったのは、間違いなくベントレーだ」
 そうクリステンセンは語ったが、日本で走らせた1台のグループCカーの名前を挙げ、次のように続けた。
「日本で、トヨタのグループCマシンであるTS010をテストしたのも楽しかった」
 クリステンセンは1992年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権のMINE500kmレースに、トムスのドライバーとして出場。エディ・アーバイン、ジャック・ビルヌーブと組んでTS010を走らせた。
「とてもアグレッシブなマシンだったよ」
 ただ彼は最もお気に入りのマシンには、TS0101でも、スピード8でも、R8やR18でもないクルマの名前を挙げた。
「1967年製のフォルクスワーゲンT1バスにする。これが、僕のお気に入りのマシンだ」
 そうクリステンセンは言う。

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