“百科事典のような知識”を持つニューウェイは「今も現場にいて製図台に向かっている」とレッドブルF1代表
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイについて、彼はさまざまなプロジェクトに時間を割いているものの、F1に関しては「マトリクスのなかで生き続けている」と述べている。
ニューウェイは、レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズの設立に伴い、数年前にF1への関与を一部減らした。レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、レッドブル・レーシング・グループのハイパフォーマンス・エンジニアリング部門であり、レッドブルのハイパーカー『RB17』のような特別プロジェクトにおいてエンジニアリング、設計、製造を行う。
64歳のニューウェイの才気あふれたエンジニアリング精神は、今もF1にしっかりと根付いているが、それが永遠に続くわけではないだろう。だがホーナーは、レッドブルには豊富な人材が控えていると保証している。
「それはこの時期に我々が検討し、話し合っていることだ。エイドリアンのチーフテクニカルオフィサーとしての役割は、アドバンスト・テクノロジーズと、我々が2022年半ばに発表したRB17とともに進化してきた」とホーナーは語った。
「彼はさまざまなプロジェクトに時間を割いているので、他のメンバーが力をつけざるを得なくなった」
「テクニカルディレクターのピエール・ワシェと彼のチームが、素晴らしい仕事をしている。もちろんエイドリアンも貢献しており、そのグループと緊密に仕事をしている。彼には百科事典のような知識がある。我々が持っている技術的な強さと深さ、そしてその成果が出るところを見るのは素晴らしいことだ」
ホーナーによれば、ニューウェイの仕事はいくつかに分かれているものの、彼はグランプリレースの最も偉大なエアロダイナミシストとして広く認められており、今でも「実務」に関わっているという。さらにF1がデジタル時代に入っても、ニューウェイはコンピューターではなく、信頼する製図台でいまだにすべての設計作業を行っているF1唯一のエンジニアだ。
「彼はマトリクスのなかで生きている」とホーナーは語った。「彼は技術者のオーケストラの指揮者として、今までずっと活躍してきた」
「彼は今も現場にいて製図台に向かっている。あれはおそらくF1にある唯一の製図台だろう。(ニューウェイがレッドブルへ移籍する時に)私はあの製図台をマクラーレンから引き上げるのに、ロン・デニスと口論しなければならなかった」
「もちろんそうした年月は山あり谷ありだったが、いつも楽しいものだ。常にレースのことばかりだからだ」
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