キャデラック、F1参戦へ! アンドレッティとタッグ、新チームとしての参戦計画を発表

 

 アンドレッティ・グローバルとゼネラル・モーターズ(GM)は、1月5日に新しいF1チームを立ち上げる計画を発表した。
 元々、アンドレッティは2022年の2月に将来的にF1に参入する計画があることを明らかにしており、2022年を通じて既存10チームと新規参入の可能性について議論してきた。
 FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、1月2日(日本時間1月3日早朝)にTwitterを通じて、新チームのF1参加プロセス開始についてFIA内で話し合いを行なっていると明かし、新チーム参入の動きが加速していた。
 アンドレッティとGMは5日の発表で、FIAが新チームの参加に興味を示していることを受け、アンドレッティ・キャデラックとして参入する計画を明らかにした。
 アンドレッティ・グローバルの会長兼CEOであるマイケル・アンドレッティは、「我々は、アンドレッティ・グローバルとそのレースチーム・ファミリーを成長させ続け、常に次を見据えた活動を行っている」と述べた。
「我々はF1の新しいチームとして、シリーズとパートナーに価値をもたらし、ファンに興奮を与えることができると感じている」
「この目標を達成するために、GMとキャデラックが私たちと共にいることを誇りに思う。GMとアンドレッティは、レースへの愛から生まれた遺産を共有している。我々は今、モータースポーツへの情熱と革新への献身を結集し、真にアメリカにF1をもたらす機会を得た」
 アンドレッティは、新チームがいつグリッドにつくことができるのかについては言及せず、「これに関する関心度、それにかかる時間、そしてそのときの我々の状況次第」だと述べた。
「しかし、我々はトラック上にいることが合理的だと考えられるときにそうするつもりだ」と彼は付け加えた。
 この新チームは初期段階で、他のエンジンメーカーからパワーユニットの供給を受けることになると見られるが、アンドレッティとキャデラックの両社は、協力関係の一環として技術サポートを提供することになっている。
 チームは主に、インディアナ州フィッシャーズに建設中のアンドレッティ・グローバル本社で活動することになる。この拠点は2025年の運営開始を予定している。また、ヨーロッパにもサテライト施設が設置され、アンドレッティの他のレース活動もサポートする予定だ。
 F1に新チームが加われば、2016年のハース以来となる。ただ、多くの関係者が新チームの参入に関心を寄せているものの、既存チームから大歓迎されているわけではない。
 アンドレッティとキャデラックがグリッドに加わるためには、F1そのものと現行チームのサポートが必要となる。現状10チーム中2チームだけが、潜在的な財政的影響が懸念される中でアンドレッティの計画を公に支持しているのである。
 F1に参戦するチームが増えれば、それだけチームが得られる分配金は少なくなる。それだけに、F1に大きな利益をもたらす存在でなければF1参入が認められない状況だったが、GMの関与は大きな要素となり得るだろう。
 キャデラックのF1への関心は、LMDh車両によるIMSAやWEC(世界耐久選手権)への参戦など、近年のレース活動の拡大に続くものである。
「キャデラックとF1は、ともに世界的な魅力を増している」とGMのマーク・ロイス社長は語る。
「我々のブランドは、100年以上の歴史を持つモータースポーツの血統を持っており、我々が持つアメリカのイノベーションとデザインをF1に提供する機会を得られることを誇りに思う」
 かねてより、アンドレッティはアメリカ人ドライバーをF1で起用したいと考えており、その筆頭候補がコルトン・ハータとされていた。
 ハータにシートを与える計画はまだあるかと尋ねられたアンドレッティは、motorsport.comに次のように答えた。
「アメリカ人ドライバーを起用する計画は間違いなくある。この件に関して誰が先頭を走っているかは、みなさんご存じだと思う」
「コルトンは今、インディカーで契約している。我々は、アメリカ人ドライバーをシートに座らせるために、オール・アメリカンの取り組みにしたいのだ」
 
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