”砂漠の王”アル-アティヤが5度目のダカール制覇。狙うは最多記録の更新「来年、僕はもっと強くなる」

 

 トヨタのナッサー・アル-アティヤは、ダカールラリー2023を制し、通算5度目のダカール制覇。今後の目標は、最多記録の更新だと語った。
 アル-アティヤは序盤にリードを奪うと、ライバルたちがトラブルやクラッシュでいなくなると保守的な走りにスイッチ。ステージ優勝を狙うのではなく、アドバンテージを活かして長期戦に徹した。
 最後のステージ14を11位で終えたアル-アティヤは、ダカールラリー史上最も一方的となったとも言えるラリーを1時間18分49秒のリードで制した。
 これでアル-アティヤは5度目のダカール制覇。最多8勝を記録しているステファン・ペテランセルに次ぐ、2位の記録となった。
 カタール出身のアル-アティヤは、エンプティ・クオーター(サウジアラビアの砂漠地帯)は自分の故郷に近く、自分はここで生まれたとも何度か口にしている。もちろんこれは比喩的な表現だが、まさに砂漠の王とも言えるほど安定した走りだった。
「(砂漠の王なんて)自分が言うことじゃないよ」と、彼は笑いながら話した。
「僕にとっては、カルロス(サインツSr.)やペテランセルのような他のドライバーと戦うことの方がベストなんだ」
「いつも言っているように昨年は僕らが勝ったし、今年はタイトル防衛を狙っていたんだ。今年も勝ったんだから、もちろん僕がベストドライバーだよ(笑)。そんなことは言いたくないけど、僕は来年もっと強くなれると思う」
「ライバルは少し歳を取っているようだし、それが狙いだ。ミハエル・シューマッハーが7度タイトルを獲った時のことを思い出してほしい……」
「セブ(セバスチャン・ローブ)も同じで、彼は(WRCで)9回タイトルを獲っているが、すべてには終わりがあり、新しい世代がすべてをコントロールするようになる。ダカールで何が起きるかみてみたい」
 アル-アティヤは「ペテランセルが持つ記録を破りたい」と、今後の目標を語った。
「ステファンの持つ4輪での記録を破りたい。何回かはちゃんと知らないけど、8回だったかな」
 アル-アティヤはいつもはスポットライトを浴びないように振る舞っているが、彼の名前はダカールラリーの歴史に残る名選手のリストに名を連ねるだろう。
 彼は苦笑いしながらも「もちろん1位になるのも、TOYOTA …読み続ける

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