コルトン・ハータがF1スーパーライセンスポイント獲得を目指して下位カテゴリーのレース出場を試みるも、FIAが許可せず
NTTインディカー・シリーズに参戦するコルトン・ハータは、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを獲得するためにジュニアカテゴリーでレースをする許可をFIAから取り付けることができなかった。
2022年、レッドブルはハータをアルファタウリのピエール・ガスリーの後任候補としていた。しかしアンドレッティ・オートスポートに所属し、インディカーで7度の勝利を挙げ、昨年夏にはマクラーレンでF1テストを行ったハータが保持するスーパーライセンスポイントは、F1で義務となっている40ポイントに8ポイント不足していた。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、22歳のハータのアメリカでの輝かしい実績を考慮するようFIAに免除を働きかけたが、無駄に終わった。FIAはハータにフリーパスを与えることを拒否したのだ。
昨年ハータ陣営が、アメリカのフォーミュラ・リージョナルシリーズにコルトン・ハータを参戦させ、残りのスーパーライセンスポイントを取得させようと、同シリーズに接触していたことが、今では明らかになっている。アメリカF3およびF4のレーシングディレクターを務めるスコット・グッドイヤーは、最近の『Racer to Racer』のポッドキャストで、ハータの苦境と、彼がジュニアシリーズへの参戦をFIAによっていかにして阻まれたかを説明した。
「我々はシリーズに参戦するドライバーにスーパーライセンスポイントを与える。もしこの国のF3、F4、フォーミュラ・リージョナルで優勝すれば、インディ・ライツで優勝したときよりも多くのポイントが与えられる」とグッドイヤーは説明した。
「7月にブライアン・ハータが電話してきたのは興味深いことだった。彼はコルトンが我々のF3シリーズに参戦できるか知りたがっていた。彼はさらにスーパーライセンスポイントを稼ぐ必要があったからだ」
「我々はそれを承認したが、彼はFIAからレースに出てポイントを獲得するチャンスを掴む許可をもらうことができなかった」
FIAは、おそらくハータがジュニアシリーズに出ることは、選手権で戦っている若手ドライバーたちにとって公平ではないと考えたのだろうが、グッドイヤーは、彼らが本物のインディカーのスターと自分たちを比較するチャンスに非常に前向きだったと語った。
「難しいことだった。F3のチームとドライバーたちは興奮していた。コルトンのような優れたドライバーがF3に走りに来ることは、最高のドライバーのひとりと比べて、自分たちにどれだけの能力があるのか知ることができる本物のチャンスだと思っていたからだ」
ハータは2023年にインディカーで5回目のフルシーズンを迎えるが、彼が将来のF1グリッドに加わる希望はまだ潰えていない。アンドレッティ・キャデラックがFIAによってF1参戦を許可された場合、ハータはマイケル・アンドレッティのドライバー候補リストのトップにいるのだ。
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