WSBK現王者バウティスタ、テスト中転倒をめぐりアナ・カラスコを“アマチュア行き”と批判。「女だからか?」と反論もヒートアップ

 

 WSBK(スーパーバイク世界選手権)はヘレス・サーキットでプレシーズンテストが開始された。その最中、現王者のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が、女性ライダーのアナ・カラスコとの間で揉め事が発生してしまった。
 このテストにはドゥカティ、ヤマハ、ホンダ、カワサキ、BMWの5メーカーが参加しており、それ以外のチームも加わって行なわれた。
 参加者の中には現在MotoGPのMoto3クラスに参戦中のカラスコもおり、彼女は『YFZ-R6』を使用してトレーニングを行なっていた。そして、その彼女とバウティスタの間で諍いが発生した。
 問題となったのはテスト1日目に発生した転倒だ。初日の走行中、バウティスタは転倒を喫しているが、その時の原因はR6を走らせるカラスコを避けなくてはならなかったからだと主張している。
 そして更にこの問題を広げてしまったのは、カラスコに対し「アマチュアと走っていろ」と口にしてしまったことだった。バウティスタは次のようにコメントしていた。
「アナは僕の前を走っていたけど、ブレーキング時に彼女に近づきすぎて、僕はコーナーで路面の汚れた部分に逃げる必要に迫られて、フロントを滑らせてしまった」
「幸い、何ともなかった。でもアナはアマチュアとやっているべきだ。あの瞬間、彼女はWSBKやWSSのライダーと一緒に走るにはあまりにも遅すぎる。安全じゃなかった」
 こうしたバウティスタの発言に対し、カラスコも反応を見せた。彼女はSNSで、次のように反論している。
「私が女だからアマチュアだと言ってるのでしょうか?」
「世界チャンピオンさん、私はあなたのボードをフィニッシュラインで確認して、来ているのは分かっていました。ターン1とターン2の間ではイン側にいて、どこでパスしていくのかと確認のために振り返っていました。そしてあなたが転倒しているのを見た……バカなことを言わないでください」
 カラスコは2018年にSSP300でFIM管轄の世界選手権として初の女性チャンピオンとなり、注目を集めた。昨年からは再びMotoGPのMoto3クラスに挑戦しているが、厳しいレースが続きノーポイントでシーズンを終えている。
 
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