ファッションイベントに華を添えたアルファタウリF1。2月14日の『AT04』シェイクダウンに万全の体制で臨む
現地時間2月11日の17時30分(日本時間12日7時30分)に、スクーデリア・アルファタウリがアメリカのニューヨークで2023年型F1マシン『AT04』のカラーリングを公開した。
今回の発表は新車が主役ではなく、アルファタウリが今後展開するファッションコレクションのお披露目がメインで、イベント会場もニューヨークにある芸術施設『リンカーン・センター』内で行われた。
2月11日という時期も、2月9〜15日までニューヨークで開催されているファッション・ウイークに合わせたもので、このイベントはパリ、ミラノ、ロンドンとならぶ世界ファッション4大コレクションのひとつである。そのイベントでアルファタウリが今後展開するファッションコレクションの発表に華を添えるかたちで、F1マシンが登場した。
この日、アルファタウリがニューヨークに持ち込んだクルマがAT04の実車ではなく、カラーリングを施したショーカーだったのにはもうひとつ理由がある。それはアルファタウリがこのイベントの3日後となる14日に、チームの本拠地があるイタリアのミサノ・サーキットでシェイクダウンを行う予定にしているからだ。
ニューヨークに実車を空輸するには、遅くとも9日にはイタリアを発たなければならず、新車の開発と製造はその前日の8日で止まってしまう。シェイクダウンを行う14日の前日となる13日までの6日間を使用できるかどうかは、この時期の新車の開発において極めて重要となるからだ。
このシェイクダウンに備え、アルファタウリは1月下旬にF1参戦3年目を迎える角田裕毅と、今年初めてF1にフル参戦するニック・デ・フリースがイタリアのイモラ・サーキットで2021年型マシン『AT02』を走らせている。
さらに2月3〜4日にはフランスのポール・リカール・サーキットでピレリのタイヤテストにも参加。人工的にウエットコンディションにしたコースを、2022年型マシン『AT03』にウエットタイヤを装着して走行し、万全の体制で14日のシェイクダウンに臨む。
アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、「AT04は、多くのエリアでAT03から進化を遂げたマシンになるだろう。ただし、レッドブルによって設計されたパーツの使用はAT03よりも少ない」と2022年末に語っていた。
ニューヨークでのプロモーション活動を終えた角田とデ・フリースは、その余韻に浸る暇もなくアメリカを出発。バレンタインデーにミサノで新車AT04との対面が待っている。
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