ランド・ノリス、マクラーレンに”ドライブしやすいマシン”を求める「ただ速いマシンを追い求めるだけではダメなんだ!」

 

 マクラーレンのランド・ノリスは、自分が求めているのは「究極に速いマシン」ではなく、「基本的にドライブしやすいマシン」だと語った。
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 2022年、F1はレギュレーションを大変更。マシンがグラウンドエフェクトカーになるという、コンセプトがガラリと変わる大転換機を迎えた。これには翻弄されたチーム、うまく適応することができたチームの2種類に分かれた感がある。
 ただマクラーレンはそれ以前に、プレシーズンテストでブレーキの冷却問題に悩まされてしまった。そのため、MCL36に適応するためにドライビングスタイルを大きく変える必要があったにもかかわらず、走行機会を制限されることになってしまった。ノリス曰く、この影響によりマシンを本当の意味でプッシュできるようになるには、シーズンの1/3を要することになってしまったという。
 ノリスはこの経験を踏まえ、2023年のニューマシンMCL60では、マシンの究極のパフォーマンスを追求するのではなく、一貫したコーナリングバランスを持つマシンにするよう、チームにプレッシャーをかけたという。
「去年から今年にかけて、僕の側からは最高のマシンや最速のマシンを作ろうとするだけではいけないというプレッシャーをかけたのは間違いない」
 ノリスはMCL60の発表会の際にそう語った。
「僕らが最大の一歩を踏み出すためには、もっと根本的なことを変えようとする必要があると信じている。それは、僕がマクラーレンの一員になってからの3〜4年、チームがずっと苦労してきたことだ」
「それは昨シーズン、僕がかなり力を入れて取り組んできたことだ。全てのクルマが異なるけど、そういう小さなモノを持っていたんだ」
「前世代のマシンであろうと、今のグラウンドエフェクトカーであろうと、似ている部分がいくつかあった。それは理解することも、変更することもできなかったんだ」
「僕としては、それを理解して、制限を解除したいだけだ。単に速いマシンを手にするというだけじゃなく、基本的にドライブしやすいマシンを手にしたい。そうすれば、バランスを解き放つことができるはずだ」
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 昨年の最終戦アブダビGPの際にノリスは、MCL36の挙動に関してフラストレーションを感じていると、motorsport.comに語っていた。
「僕は本当に、あらゆることに少しばかり苦労していた」
「基本的にはコーナリングだ。必要とされるドライビングスタイルは、僕がやりたいと思うモノとはほぼ正反対なんだ」
「自分のドライビングスタイルを適応させ、多くの変更を加えなければいけなかった。全てのコーナーで、とてもギリギリみたいな状況になっていたんだ」
「予選でもレースでも、全てのラップを揃えるのは不可能だった。限界を見つけるのに苦労したんだ」
「全てのコーナーで、別のやり方でドライブしなければいけなかった。それに適応するのに苦労したんだ。全てのコーナーで同じようにマシンが動いてくれないんだ……。このマシンが僕に合うように設計されたというのなら、チームはその目標を達成するために酷い仕事をしたと思うよ」
 
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