なぜニューウェイは最速F1マシンを生み出し続けられているのか? 背中を追い続けたファロウズが明かす”鬼才”の強み

 

 何十年にも渡りF1に携わり、名車と呼ばれるF1マシンを幾度となく送り出してきたレーシングマシンデザイナーのエイドリアン・ニューウェイ。彼は依然としてトップクラスの実力を遺憾なく発揮しており、2022年もレッドブル・レーシングのダブルタイトル獲得における一翼を担った。
 レッドブルで長年ニューウェイのそばで働き、アストンマーチンF1で新たにテクニカルディレクターを務めているダン・ファロウズは、レッドブル時代にニューウェイを”空力の鬼才”たらしめる強みを見つけたという。
 ファロウズは、ニューウェイが刻々と変化するF1に上手く対応できているのは、自分が全てに対しての答えを持っていると信じていない謙虚さが大きな要因だと考えている。
「私はエイドリアンの下で働き、彼のやり方を見ることができた幸運な人間のひとりだ」とファロウズは言う。
「彼はマシンの設計や開発、特に空力の面において非常に明確なアプローチを持っている」
「妥協せず、細部にまでこだわる彼の姿勢は、誰もが認めるところだ。しかし、私が彼と働けて本当に良かったと思うことのひとつは、彼が技術的な傲慢さを持ち合わせていないことだ」
「自分が決めたことや自分が提案したことが上手くいかなかったり、もっと良いアイデアがあると言われたりした時にも、彼はとてもオープンなのだ。しかも、それが誰からの意見であるかはほとんど気にしない」

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