マシンの予防的修理で時間を失ったマクラーレン。ノリスはMCL60に手応え/F1バーレーンテスト1日目
2月23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで始まった2023年F1プレシーズンテストの初日は、マクラーレンとランド・ノリスにとってまったくトラブルのない一日ではなかったが、チームとドライバーはシーズンに向けたスタートに満足している。
マクラーレンのエースドライバーになったノリスは「初日としてはまあまあだった」と語った。
「コースに戻って多くのラップを刻み、マシンから最初のフィーリングを感じることができたから、僕は満足しているよ」
「マシンのフィーリングはより快適になってきているし、あちこちに少しずつ変更を加えて最適化を始めている。テストデーとしてはポジティブだったし、明日も楽しみにしている」
しかし、信頼性の問題から、マクラーレンは午後セッションのときに2023年型マシン『MCL60』のフロントホイール上のエアディフレクターの補強をするために時間を費やさなければならなかった。
この作業によりノリスの走行は40周にとどまり、午前セッションに電気系トラブルが発生してしまい赤旗の原因となったアストンマーティンのフェリペ・ドルゴヴィッチと並び、テスト初日の周回数が少ないドライバーのひとりとなった。
ノリスは「いくつか小さなトラブルがあって、決して順調な一日ではなかった」と認めた。
「でも、多くのプランと重要なテスト項目をこなすことができた。これからの数日間は、その部分から学ぶことができるだろうし、すでにいくつかの変更を導入し始めている」
新チーム代表となったアンドレア・ステラは「チームが故障を防ぐためにボディワークの一部の補強を望んだので、短い遅れが生じた」と説明した。
「これらは予防的な措置だが、(テストの)残り時間を安全かつ確実に走行できるようにするための有効な手段だと考えた。全体的にはポジティブな一日だった」とステラは続けた。
またステラは「シーズン開幕戦の準備ができるように、2日目と3日目もこの調子でテストを続けていけることに期待している」と付け加えた。
ノリスは周回数が少なかったものの、初日はメルセデスのルイス・ハミルトンのすぐ上となる5番手タイムを記録している。
一方、ルーキードライバーのオスカー・ピアストリは午前セッションに52周を走行したが、最終的に初日を走行した19人中18番目のタイムを出すにとどまった。しかし、1年間レースから離れていたピアストリは、新たな役割の手応えを感じている。
「午前中のテストはとても順調で、シーズンのよいスタートを切ることができた」とピアストリは語った。
「実施したかったプログラムをこなすことができたから最高だよ。ラップを刻めることは素晴らしい気分だし、すべてがとても快適だった。これからのセッションで、マシンについての学びと改善を続けることを楽しみにしている」
またピアストリは、自身の目標について「自分自身のスピードを取り戻し、新世代F1マシンに慣れることだ」と続けた。
「まだ学んで改善すべきことがたくさんあるけれど、僕はそこに近づきつつあると思う」
マクラーレンはテスト2日目では、ノリスが午前セッション、ピアストリが午後セッションを担当する予定だ。
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