MotoGPポルトガル予選|2023年最初のポールポジションはマルク・マルケス! スリップストリームも最大活用し結果もぎとる

 

 MotoGPの2023年シーズン開幕戦ポルトガルGPの予選が行なわれた。最速タイムをマークしてスプリントレースおよび決勝レースのポールポジションを獲得したのはレプソル・ホンダのマルク・マルケスだった。
 最高峰クラスのスプリントレース導入に伴い、MotoGPはレースウィークの流れが変更。予選は2日目の午前に行なわれる形となり、2日目午後にはスプリントレースが行なわれる。
 予選組分けのシステムも昨年までとは異なっており、初日2回のプラクティスの総合タイムでQ1とQ2の組分けが決定される。その結果、今シーズン最初の予選は、ホンダ勢が全員Q1スタートとなった。
 予選コンディションは晴れ。気温24度、路面温度34度といった状況でセッションがスタートした。
 Q1の注目ポイントは6度のMotoGP王者マルク・マルケスを始めとしたホンダ勢がQ2へ進めるのか。しかしマルケスは1分37秒675を記録し、トップでQ1を折り返すことに成功した。
 弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)なども果敢にアタックして好ペースを見せたが、前を走っていたフランコ・モルビデリ(ヤマハ)に引っかかってしまいスローダウン。結局マルク・マルケスのこのタイムはQ1を通じて更新されることなく、Q2進出を決めた。
 また2番手には母国戦のミゲル・オリベイラ(RNF)が続いており、アプリリアへの乗り換え初戦でQ2に進出している。なおQ1を8番手で終えた中上貴晶(LCRホンダ)を含む他ホンダ勢3名はQ1敗退となった。
 ポールポジションを争うQ2が始まると、2周目からジャック・ミラー(KTM)がスーパーラップを見せた。ミラーのタイムは1分37秒549と、初日に自分で更新したレコードラップをさらに縮める驚異的なモノだった。
 そんなミラーのタイムに迫るタイムをプラマックのホルヘ・マルティン、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤも記録していくが、わずかに届かずそれぞれ2番手と3番手となった。
 Q2後半、ミラーは更にタイムを縮めようとアタックを仕掛けるが、ターン3で転倒。チャンスを潰してしまった。
 そんなミラーを後目に、今度はバニャイヤがアタック。そこで記録されたタイムは1分37秒290と、暫定トップタイムを大きく更新するものだった。
 マルティンも同じくアタックを仕掛けており、セクター3までそのバニャイヤを超えるペースを記録……このまま最速タイム更新かと思われたが、最終セクターで失速し2番手にとどまった。
 そしてラストアタックではそれまで鳴りを潜めていたマルク・マルケスが、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)のスリップストリームを利用しつつ驚異の最速ペースを発揮。1分37秒226と予選最速タイムをマークし、2023年シーズン初ポールポジションを手にした。初日終了時点で彼は『ホンダのQ1突破は難しい』と口にしていたが、それとは正反対のポールポジションという最高の結果を手にした。
 2番手はバニャイヤ、3番手はマルティンが続いている。またマルク・マルケスと同じくQ1を突破してきたオリベイラが4番手に続いた。なおこの結果はスプリントレース、そして決勝レースのスターティンググリッドに共通して適用されることになる。
 
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