「フィジオのアンジェラとの別れはハミルトンが決めたこと」とメルセデスF1代表

 

 ルイス・ハミルトンを長年支え続けたトレーナーでありフィジオセラピストのアンジェラ・カレンが職を辞したことについて、メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、ハミルトンの判断でふたりは袂を分かつことになったと示唆した。

 F1第2戦サウジアラビアGPの金曜、ふたりはSNSを通して、突然別離の発表を行った。お互いに心からの敬意を表し、この別離が友好的なものであることがほのめかされていた。

 それでも、7度の世界チャンピオンであるハミルトンを7年の間サポートし、存在感を確立していたカレンが彼の元から離れるというニュースは、大勢の人々から驚きをもって受け止められた。

 ハミルトンは、カレンとの別離について「彼女は次のステップに踏み出し、夢を追うことになった」とSNSで述べていた。しかしウォルフによると、今回の契約終了は、カレンから申し出たものではなく、ハミルトンが決めたことであるようだ。ウォルフは、カレンはこれからもメルセデスチームにとっての“マスコット”であるとする一方で、ハミルトンの決断を尊重すると述べた。

2023年F1バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)のフィジオを務めるアンジェラ・カレン
2023年F1バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)のフィジオを務めるアンジェラ・カレン

「我々にとっては驚きではなかった。ハミルトンはしばらく前から変化を求めていたからだ」とウォルフは『Sky Sports』に語った。

「アンジェラは長いこと我々の仲間だった。しかし、どのチームでも、それが親しいサークルであろうと、より広い範囲のグループであろうと、そうした状況は固定することはできないものだと思う。なぜなら我々は人としても、組織としても成長するからだ。物事がうまくいかなくなったら、そのことに誠実になり、変化を呼び込む必要がある」

「アンジェラはこれからもずっとチームのマスコットであり続けるだろう。スタートするマシンより声が大きいのは彼女だけだ」

「でもこれが彼が決めたことなのなら、彼がどの方向へ進もうと、我々は常に全面的にサポートする」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフィジオのアンジェラ・カレン
ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフィジオのアンジェラ・カレン

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