ライバルへの遅れは「6カ月から12カ月の間」とメルセデスF1代表。W14改善のため、開発スピードアップが必須
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、メルセデスがレッドブルから「6カ月から12カ月」遅れていると述べている。つまりチームは、今後数カ月のうちに行うW14の開発のスピードを2倍にする必要がある。
バーレーンでのF1開幕戦の後、ウォルフはタオルを投げ、メルセデスのゼロサイドポッドをベースにしたデザインには根本的な欠陥があり、かつてのチャンピオンチームは今シーズンにタイトルを争うことはできないだろうと認めた。その後ブラックリーのメルセデス本部で緊急会議が開かれ、今後数カ月の間にコンセプト変更を行って対応するべく、総合的な計画が入念に練られた。
しかしレッドブルに追いつくには、6カ月から12カ月の遅れを補う必要がある。
「遅れは6カ月から12カ月の間だと思われる。我々が(2022年の)マシンに何が起きているのか実際に把握するのにそれだけの時間がかかったからだ」とウォルフは説明した。
「つまり開発スピードを2倍にして、理論と理論的根拠が示されるように強力なペースにしなければならない。そうできるはずだった」
「レッドブルのコンセプトが成熟すれば、彼らの伸びしろは徐々に小さくなるだろう」
「空力面では風洞での時間が少しは役に立つが、大きな助けにはならない。我々はただ団結しなければならない」
「マシンをどの状態にする必要があるのか根本的に理解できれば、大きな一歩となる。しかし我々は完璧にならなければいけない」
F1の次のレギュレーション変更が行われる2026年まで、レッドブルが競争上の優位性を維持できるかどうか尋ねられたウォルフは、「それはリスクだ」と答えた。
「しかしこれはコスト制限のある世界選手権であり、テクニカルな世界選手権であり、スポーツの世界選手権だ」
「我々はレッドブルに対する相対的なパフォーマンスを最適化して彼らと互角の競争をするために、あらゆる角度から検討していく」
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