フィニッシュ時のドライバー祝福がペナルティ対象に。FIA、F1チームメンバーがフェンスに登る行為は禁止と強調
F1チームメンバーが、レース終了時にフェンスに上り、チェッカーを受けるドライバーの健闘を讃えるシーンはおなじみだが、FIAはこの行為を厳しく取り締まることを決めた。
実際には2006年からフェンスを上る行為は禁じられていたものの、今まではそれに対してペナルティが科されることはなかった。しかしFIAはこの行為はチームメンバーの命を危険にさらすものとして、厳格に取り締まるべきだと考えたようだ。
FIA国際モータースポーツ競技規則の付則Hの第2.3.2条「人員の制限」には、次のように記されている。
「レースのオーガナイザーは、競技開催中、ピットレーンは危険な可能性のあるエリアであることを常に認識していなければならない。レーシングカーが使用しているからというだけでなく、ピットレーンに隣接するレーストラック上の車両によって事故が生じる可能性があるためである」
「そのため、プラクティスおよびレースの間、ピットレーンに立ち入ることができるのは、特別に許可され、特定の仕事を担った者のみに制限すべきである」
「ピットウォール・シグナリング・プラットフォームへの立ち入りは、特別なパスを所持している、許可を受けたオフィシャルまたはレースチームの関係者を除き、禁じられるべきである。レーススタート時には、このゾーンにはいかなる者が立ち入ることも厳しく禁じられるべきである。ただし、任命されている場合はレースディレクター、あるいは競技長の裁量で、適切な保護が確保されている場合を除く」
「チームメンバーは、車両に対する作業のために必要となる直前にのみピットレーンに入ることが許可され、作業が完了次第退去しなければならない」
「ピットウォール・デブリフェンスに人が登ることは、常に禁止される。チームがこの禁止事項に違反した場合、スチュワードに報告される」
F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは、第3戦オーストラリアGPからこの規則を厳格に守ると述べた。違反した者にはペナルティが科される可能性がある。ただし、メルボルンでは、トラックとピットレーンの間にガラスの壁を使用しているため、いずれにしてもチームメンバーがよじ登ることはなさそうだ。
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