「ヒュルケンベルグは我々が探していたものをもたらしてくれた」ハースF1代表、ベテランの起用に満足
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1に復帰したニコ・ヒュルケンベルグは主にその幅広い経験から、ハースが今シーズン「探しているもの」をすでにもたらしていると述べている。
ハースは今シーズンのドライバーラインアップに関して逆の道を選び、ニキータ・マゼピンと組んでいたミック・シューマッハーのまだ荒削りな才能ではなく、ヒュルケンベルグとチームメイトのケビン・マグヌッセンが持つ、証明済みのスキルと経験に頼ることを選んだ。これまでのところの結果は満足のいくものだ。おそらくより重要なことは、報告すべき修理費用の請求書がないことだろう。
ヒュルケンベルグは開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPの予選でマグヌッセンを上回っていたが、2023年の初ポイントをハースにもたらしたのは、サウジアラビアGPで10位に入賞したマグヌッセンだった。
「彼は我々が探していたものを与えてくれたと思う」とシュタイナーは、ヒュルケンベルグのパフォーマンスについてコメントした。
「それをすぐに目にすることができた。つまり、ケビンは予選で苦戦したが、ニコはそうではなかった」
「しかしケビンはそのことで動揺してはいない。実際のところ、彼はニコが苦戦しなかったことを非常に喜んでいる。彼がパフォーマンスを発揮する必要があることをわかっているからだ」
「それ以外の点では、『ここでは何が問題なのか?』という感じだ。もし予選で15番手と18番手だったらまるで災難のようだ。しかし(バーレーンでは)我々は非常に力強くQ3に進出した。だからケビンは、力があることをわかっている。彼は力を発揮する必要があるだけだ」
信頼性についての実績が証明されているふたりのドライバーを擁することは、予算の制約の面でも助かることは間違いないとシュタイナーは認めている。それだけでなく、チーム内のストレスレベルも和らいでいるという。
「だから彼(ヒュルケンベルグ)を起用した。後知恵でそう言っていると思うかもしれないが、このレギュレーションの下で全員がこの方向に向かっていることは、誰もが知っている」
「10の優れたチームがある。今では全チームが非常に近い予算内で取り組んでいる。どのチームにも優れたドライバーがいるし、財政的にも技術的にも堅実だ」
「何が起きているかというと、すべての面で近づいているということだ。そして、ドライバーのような小さな、というよりむしろ大きな要素が、すぐに最高の力を引き出すための違いを生み出している」
「それが我々が求めていたことだ。経験豊富なドライバーが我々をその方向へ導いてくれる。私たちがこうした展開にとても満足しているのは明らかだ」
熟練のプロであるドライバー同士の仕事上の関係において、チームの利益のためにヒュルケンベルグもマグヌッセンもお互いをつまずかせないこと、また、コース上で真っ向勝負をしないことに同意している。
「ハースでは、互いをブロックしないというポリシーがある。僕たちが互いに戦うことはない」とマグヌッセンは語った。
「プッシュして彼を後ろに抑えておくことはできるけれど、邪魔をするようなことはできない。だから互いに配慮し、自分たちのためではなく、確実にチームのために仕事をしているんだ」
ヒュルケンベルグも、「これは良いルールだと思う」と述べた。
「お互いの状況を厳しいものにはしたくない。僕たちはチームとして、パフォーマンスと獲得ポイントを最大化するためにここにいる。だから僕たちは完璧な状態だと思うよ」
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