F1オーストラリアGP、GPSトラブルでセッション中断。ドライバーたちは安全配慮した判断を支持

 

 F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行1回目、GPSシステムのトラブルにより赤旗が掲示されたが、FIAのタイヤモニタリングシステムがトラブルを引き起こしていたようだ。
 FP1のセッション開始から40分が経った頃、各チームはサーキットを走るマシンのGPSデータを確認できない状態に陥ってしまった。
 GPSデータのライブトラッキングができなくなれば、アタック中のドライバーにコース上をスロー走行している他のマシンを警告することや、後ろから速いマシンが近づいてきていると知らせることもできなくなる。安全上の大きな問題につながるのは明白であり、FIAはこの問題を調査するため、赤旗を掲示。9分間に渡ってセッションを中断した。
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 motorsport.comの調べによると、この問題の主な原因はF1が使用しているGPSシステムの故障ではなく、レースコントロールにあるFIAのタイヤモニタリングシステムが引き起こしたものだったという。
 サーキットを走行中のマシンのタイヤを追跡し、その情報をライブタイミングやテレビ映像に配信するシステムが故障し、その結果チームに送られるGPS測位情報を含む、いくつかのデータシステムの配信ネットワークが混乱したようだ。
 この問題が根本的に解決されたことで、FIAはすぐにセッションを再開することができた。
 金曜日の走行を終えたドライバーたちは、チームのGPSデータが不足していることを理由にFP1を中断するというFIAの判断に同意した。
 アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、「明らかにちょっと難しいね」と語った。
「コースにもよる。だけどトラフィックが多くて、そのうち半分が速いラップを走っていて、もう半分が遅いラップのような時は、安全性に関わることだと思う」
「チームがGPS情報を持っていなくても、なんとかなるとは思う。でも誰かが見通しの悪いコーナーにクルマを止めていて、誰かが情報を持たずに全開で近づくなんて危険要素が加わることになるんだ」
 アルファタウリのニック・デ・フリーズは、「速度が非常に速く、全員(の走行プログラム)が同期していたわけではないから、赤旗を出したのは非常に賢明だった」と話す。
「それに視界がとても悪いからね。(他車との)ギャップに関して、チームやエンジニアからのインフォメーションに頼っていたのに、突然彼らがそれを知らせてくれなくなったら、僕たちが目の当たりにしたように厄介な状況に陥る可能性がある」
「(アルバート・パークは)比較的狭くてスペースがあまりなく、コースは常にターンしている。ミラーで確認してもかなりの部分がブラインドになってしまうんだ」
「ターン1まで(のメインストレート)はともかく、ちゃんと”ストレート”なストレートは多くないんだ」
「ラップを中止したり、続行したり、走行計画が違う人がいたりする。だからトラフィックにいきなりぶつかるんだ」
 なお、F1のFP1終了後にはスーパーカーの第2戦が行なわれ、スタートランプが故障するというトラブルが起きているが、これとF1のFP1で起きたトラブルは無関係であることが判明している。スーパーカーの第2戦では、スタートランプの代わりにオーストラリアの国旗が振り下ろされるのを合図に、スタートが切られている。
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