アゼルバイジャンGPでのスプリントは「ありえない!」F1チーム代表陣、リスク大の”超高速市街地戦”での実施に及び腰

 

 F1は今季行なわれる6つのスプリントレースの会場のひとつに、アゼルバイジャンGPを選択。超高速型の市街地サーキットであるバクー市街地サーキットで、日曜日の総距離約300kmの決勝レースに加えて、土曜日にも総距離100kmの短いレースが初めて行なわれることとなった。
 ただ速度域が高く、ウォールとの距離も近いこともあり、ひとたびクラッシュすればマシンが大破する可能性が高いバクー。さらなるリスクを負うことについて、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーをはじめF1チームの代表陣は及び腰だ。
 というのも、アゼルバイジャンGPはシーズン第4戦。チームがアップデートパッケージをマシンに投入し始める時期であり、場合によってはアップデート版の予備パーツが完全に揃っていないことも……つまり、新たなパッケージの効果を見極めたいチームとしては、クラッシュだけは避けてほしいという状況なのだ。
 このアゼルバイジャンGPの1週間後には、アメリカ・マイアミで市街地レースが行なわれる。そのため、チームには最小限のダメージでバクーを後にしなければならないというプレッシャーがかかっている。
 アゼルバイジャンGPでのダメージリスクについてmotorsport.comが尋ねると、ホーナーは次のように答えた。
「アゼルバイジャンGPのような市街地レースで今年最初のスプリントを行なうのは、全くもっておかしな話だ」
「ショーの観点、ファンから見れば今年最もエキサイティングなスプリントレースのひとつになるかもしれない」
「ただ、予算制限の観点から言えば、自分たちのマシンが犠牲にしかならない。ああいうところでのレースはお金がかかる。だからバクーは1レースで充分だし、2レースになったことで、アクシデントもそこそこ起きるかもしれない」
「しかし、それもチャレンジのひとつであり、我々が抱えている課題のひとつだ。願わくば、これからスプリントのイベント形式を整理して、もう少しダイナミックなモノにしたいものだ」
「スポーティングディレクターたちが、そのため懸命に働いていくれているのは知っているし、結論にたどり着くことを願っている。ただ、アゼルバイジャンGPでのスプリントは確実に警戒すべきモノだ」
 ここでホーナーが語っているスプリント形式に関する整理とは、F1側が検討しているスプリントを決勝レースから独立したイベントとすること。グランプリ週末中に、決勝用の予選&レースの他にスプリント用の予選&レースを実施するという計画が立案されており、早ければアゼルバイジャンGPの週末からこの新たなフォーマットが導入される可能性がある。

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