F1開幕戦3戦を終えて未だ表彰台に上がれず。シーズンスタートから低迷し「最も厳しい時期にある」とサインツ
カルロス・サインツは、フェラーリの波乱の2023年シーズンのスタートは、F1における彼のキャリアのなかでも最も厳しい時期のひとつだと認めている。
フェラーリのパフォーマンス不振により、チームは3戦が終了した時点でコンストラクターズ選手権で4位となっており、表彰台を1度も獲得できていない。サインツはバーレーンGPで4位、サウジアラビアGPで6位に入賞したが、オーストラリアGPでは5秒のペナルティを受けてポイント圏外に落ちてしまった。この件についてはチームが再審請求を行っている。
一方メルボルンでは、信頼性の問題に加えて1コーナーでの接触があったため、7番手スタートのシャルル・ルクレールはグラベルトラップでレースを終えることになった。彼はこれまでに6ポイントを獲得するにとどまっている。
サインツは、個人的には今年のスタートは2015年にF1デビューを飾って以来経験したなかでも最も難しい時期になっていると認めている。
「嘘をつくつもりはない。最も厳しい時期にあるのは確かだ」とサインツはオーストラリアで語った。
「2021年以降、僕たちは上昇してきた。僕は2021年に加入したが、すでによい方向へ進んでいた。6位フィニッシュから3位フィニッシュが可能になった」
「その後2022年にはレギュレーション変更があって、大きな一歩が踏み出せることになった。今年は少なくとも同じような順位にいられると予想していたが、残念ながらレッドブルというチームが、どこよりも明らかに優れたマシンを持っていて、ライバルを倒しているんだ」
確かに現在のレッドブルはずば抜けており、シーズン最初の3戦で難攻不落のチームであることを証明している。フェラーリはメルセデスとアストンマーティンとともに、レッドブルの次の順位を争っているのだ。
「フェラーリはメルセデスと同レベルで、レースペースはアストンマーティンとはそれほど離れていない。でもひとつのチームが圧倒的で、そのせいで僕たちはまた遅れを取るようになってしまった」
「でも少なくとも僕たちは、何を間違えているのかわかっている。僕たちのマシンの弱点がどこにあるのか、レッドブルの強みがどこにあるのか、とてもはっきりしている。今ではチーム全体が同じ方向へプッシュして、差を補おうとしている」
レッドブルは昨シーズンのチャンピオンマシンを改善させただけでなく、強力な空力効率と、特にDRSが作動した際のストレートスピードの抜群の速さを融合させたデザインをも成功させている。
フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、チームのエンジニアたちはレッドブルのRB19がいかにしてこれほどの大きなアドバンテージをライバルに対して築くことができたのか、今も理解できていないと述べている。
「非常に大きい、あえて言えば誰よりも大きい」とバスールは、特にレースでのレッドブルのアドバンテージについてコメントした。
「彼らがこのようなことをいかにして可能にしたのか理解しなければならない。ギャップの一部は補うことができたと思うが、この部分を改善していなかればいけない」
「差はおそらく昨年の方が大きい。もう少し縮めることができると予想していたが、ギャップは昨年の方が大きい」
「この領域に改善の余地が多くあることは確かだが、彼らは何か違うことを行っているし、より優れたことを行っている。しかし我々も取り掛かっているところだ」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです