アレックス・リンス、ホンダ3戦目で初優勝を達成! バニャイヤまさか転倒ノーポイント|MotoGPアメリカズ決勝

 

 アメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでMotoGP第3戦アメリカズGPの決勝レースが行なわれ、LCRホンダのアレックス・リンスが優勝した。
 サーキット周辺は晴天に恵まれており、気温は21度まで上昇。路面温度は2日目のスプリントレースよりも4度ほど低い42度のコンディションで全20周の決勝レーススタート時刻を迎えた。
 ポールシッターはスプリントレースの勝者でもあるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)。2番手にリンス、3番手にルカ・マリーニ(VR46)というフロントロウだ。
 スタートではバニャイヤがホールショットを奪うと、リンスが2番手と順当な並び。そして3番手には10番グリッドからジャンプアップしたジャック・ミラー(KTM)が続いた。
 なおターン3ではホルヘ・マルティン(プラマック)が転倒してしまい、アウト側に位置していたアレックス・マルケス(グレシーニ)を巻き添えにしてしまった。
 レースは先頭を走るバニャイヤのペースが良く、リンスがそれに食らいついて抜け出していく展開。4周目時点で3番手のミラーは1秒ほどの差を付けられてしまった。
 リンスはレースラップレコードも更新する速さでバニャイヤを追う。ただドゥカティの直線スピードのアドバンテージは大きく、ギャップは広がったり縮まったりを繰り返す展開が続いた。
 7周目、3番手を走行していたミラーが転倒してしまう。これでファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が3番手と表彰台圏内に浮上。そのすぐ後ろをマリーニが追った。
 レースが大きく動いたのは8周目。首位を走っていたバニャイヤがターン3でまさかの転倒を喫してしまったことで、リンスが労せずしてトップに浮上することになったのだ。バニャイヤは前戦アルゼンチンGPでも転倒しており、決勝では2戦連続ノーポイントという厳しい結果になってしまった。
 新たなレースリーダーとなったリンスは、2番手クアルタラロに約2秒差をつけ、その直後にマリーニがつけた。
 11周目になるとクアルタラロがマリーニから攻め立てられる状況に。13周目のバックストレートで、直線スピードを活かしてマリーニがクアルタラロを追い抜き、2番手に浮上した。
 ただマリーニも先頭を走るリンスとの差を削りきれるようなペースはなく、離されないように維持するのが精一杯だった。
 リンスは約3秒のリードを確保してファイナルラップに突入。最後の1周もさほどペースを落とさずに走りきり、ホンダ移籍後わずか3戦目にして優勝を果たした。なおホンダ勢は今回リンス以外の3名が転倒しており、”唯一”の完走という状況だ。さらにLCRとしては今回が100回目の表彰台というメモリアルな数字を達成している。
 2位はマリーニで、今回がMotoGPクラス初表彰台だ。3位となったクアルタラロも、今季初表彰台獲得となった。
 なお今回は転倒者が続出するサバイバルレースとなり、最終的には中上貴晶(LCRホンダ)も含む9名が転倒。完走は13名で全員がポイントを獲得している。
 
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順位
ライダー
周回数
タイム

前車との差
平均速度
ポイント

1
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