フェルスタッペン、予選に向けてFP1首位の好発進。角田裕毅10番手|F1第11戦オーストリアGP

 

 F1第11戦オーストリアGPのフリー走行1回目が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップとなった。
 スタート直後に多重クラッシュが起きたイギリスGPから1週間。最も激しいクラッシュに遭った周冠宇(アルファロメオ)含めて、20名のレギュラードライバー全員がオーストリアGPのオープニングセッションに臨んだ。
 オーストリアGPは、スプリントレースが行なわれるフォーマット。金曜日に60分間のフリー走行を実施し、すぐに予選に臨むというスケジュールのため、FP1は非常に重要なセッションとなる。
 その影響か、普段はコースインを遅らせる傾向のあるレッドブルも含め、一斉に各車がコースイン。インスタレーションラップを済ませると、ミディアムタイヤで精力的に走行を開始した。
 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、早々に1分7秒496のタイムを記録し、タイムシートのトップに。0.7秒差でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、0.8秒差でシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。
 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)が風が強いと訴えた他、マクラーレンのダニエル・リカルドはリヤウイングのフラップがDRS作動時にバタつくシーンもあった。
 さらに、セッション開始から20分が経ったタイミングでランド・ノリス(マクラーレン)がコースサイドでマシンストップ。これによりセッションは赤旗中断。ノリスのマシンからは異音が出ていた他、「シートの下から煙の匂いがする」と訴えていた。
 約7分ほどの走行中断の後、セッション再開。ミディアムタイヤでコースインするマシンも多かったが、フェラーリ勢やフェルスタッペンはここでソフトタイヤに履き替え、予選を想定した走行を開始した。
 ルクレールはここで1分6秒650までトップタイムを更新するが、直後にフェルスタッペンがそれを上回り、1分6秒302をマークした。
 セッション残り21分のところで、2度目の赤旗掲示。ターン6の走行ライン上にデブリが落ちていることがその理由だ。このデブリはマシンのパーツではなく、縁石外側のグリーン部分の溝を埋めるシール材が、F1マシンの走行により剥がれてしまったようだ。
 残り時間16分でセッション再開。このタイミングで新品のソフトタイヤを投入するマシンも多く、メルセデスのジョージ・ラッセルが3番手、ルイス・ハミルトンが4番手に飛び込んだ。
 セッション終盤、フェルスタッペンがソフトタイヤでロングランに取り組んだのに対し、フェラーリ勢は新品のソフトタイヤを投入して予選を想定したシミュレーションを実施。ルクレールは1分6秒557にタイムアップしたものの、フェルスタッペンには届かなかった。
 結局、フェルスタッペンがセッションを首位で終了。最多34周を走り込んでおり、母国オランダのファンも多く駆けつけたレッドブルのホームレースを良い形で滑り出した。
 2番手はルクレール。3番手にはラッセルがつけた。イギリスGPで好パフォーマンスを発揮したメルセデスは、レッドブルリンクでも好調をキープしているようだ。
 アルピーヌ勢はソフトタイヤを使わず、アロンソが8番手、エステバン・オコンが12番手となっているのは気になるところだ。
 苦しいのはマクラーレン。ノリスがトラブルに見舞われ満足に走れず、リカルドもDRS問題の対処に時間をとられ、ソフトタイヤを試すことができなかった。
 ただ赤旗が2回出たセッションでどのチームも満足に走れたというわけではないはず。チームメイトのガスリーを上回り10番手となった角田裕毅(アルファタウリ)も含め、予選までのアジャストが重要となってくるだろう。
 
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