FIA、グリッドからのF1レース再開における手順を変更。前戦のタイヤ温め問題を受けてアゼルバイジャンGPスプリントから急遽導入

 

 motorsport.comの取材で、FIAがF1第4戦アゼルバイジャンGPからスタンディング形式での赤旗再スタートに関する新たな手順を導入したことが分かった。
 第3戦オーストラリアGPでは、赤旗中断からのスタンディングスタートでのレース再開でクラッシュが多発。タイヤが充分に温まっていないことで、ターン1では止まりきれずに追突というシーンが散見された。
 これを受けてアゼルバイジャンGP初日の夜に行なわれたF1ドライバー・ブリーフィングでは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が、レース再開に向けてタイヤを充分に温められるようにと手順変更の提案を行なった。
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 彼の提案は、再スタートに向けてセーフティカーがこれまでよりも早くにピットを離れることで、レースリーダーがペースをコントロールできるようにし、最後の数コーナーだけでなくコース全体でタイヤを温められるようするというモノだ。
 この提案はレース週末中の変更が許されていないレギュレーションの書き換えを必要としない。そしてグランプリ2日目の朝にこの変更案がチーム間で合意され、F1レースディレクターのニールス・ウィティヒが現地17時30分からのスプリント開始に先立って、新たな再開手続き手順を承認した。
 これによりアゼルバイジャンGPのスプリントからは、レース再開時はセーフティカーがコース大半を先導してオレンジライトを消すのではなく、F1マシンより30秒早くピットを離れることとなった。
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