角田裕毅、同士討ち後にリタイア「チャンスを生かせずとても悔しい」チームには危険行為で罰金/F1第4戦スプリント
2023年F1アゼルバイジャンGPの土曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はスプリントでリタイアを喫した。スプリント・シュートアウトではSQ1で赤旗の影響を受けて18番手敗退。スプリントを16番グリッドからスタートしたが、1周目、ターン3出口でチームメイトのニック・デ・フリースとの接触があり、フロントウイングにダメージを負った。
角田は無線でチームに対してデ・フリースを批判し、ピットに戻ると告げたあと、ターン13でウォールにヒットした。右リヤタイヤがパンクし脱落、その状態で角田がピットに戻ると、チームはタイヤ交換を行い、マシンをチェックした後、彼を再びコースに送り出した。ところが角田のAT04の挙動は明らかにおかしく、結局再度ピットに戻ってリタイアとなった。
スチュワードは、アルファタウリが「危険な状態でマシンをリリースした」として調査を行い、チームに対して5000ユーロ(約75万円)の罰金を科した。
「22号車は、1周目のターン13で(ウォールに)衝突し、右リヤタイヤが脱落、リムが路面に接触する状態になり、ピットインした」とスチュワードは述べている。
「ドライバーは、ピットに戻る際に、チームに対して、大きな衝突であり、走行を続行するのは不可能だと考えていることを伝えた」
「チームは、マシンを目視でチェック、新しいタイヤとリムを装着し、マシンを送り出した。そのリリース直後に右リヤサスペンションが壊れたため、ゆっくり走行しながらピットに戻ってリタイアしなければならなかった」
「我々は、チームはマシンを送り出す前に、安全かどうかの確認のためにもっと多くのことができたはずだと考えており、チームの代表者も、もっとやれることがあったと認めた」
ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、ふたりのインシデントについて、次のように語った。
「ニックは、コーナーから立ち上がる際に裕毅のフロントウイングに接触し、その結果、裕毅はアンダーステアになり、ターン13のウォールに突っ込んだ。残念ながら右リヤエンドのダメージにより、彼のレースは終わった」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
スプリント・シュートアウト=18番手(SQ1=18番手1分45秒436:ミディアムタイヤ)
スプリント=リタイア(16番グリッド/タイヤ:ミディアム)
スプリント・シュートアウトでは、SQ2に進出することが可能だったと思います。でも残念ながら、最後のプッシュラップを走り切ることができませんでした。今日は(昨日より)気温が高かったですが、マシンのペースは昨日と同じぐらいでした。スプリント・シュートアウトの結果は悔しいものでしたが、全員が同じタイヤコンパウンドで走るというのは興味深かったです。
スプリントレースの1周目、僕がニックをパスしようとしていた時に接触が起きました。僕にはスペースがありませんでした。接触後、フロントウイングがダメージを負い、曲がり切れずにウォールに突っ込み、レースを終えることになりました。今日のチャンスを最大限に生かすことができなかったので、とても悔しいです。
明日に向けて、自分自身をリセットします。良いポジションからスタートするので、できるだけ多くのポイントを獲得することを目指します。僕たちのマシンとこのコースは相性がよく、大きな可能性があります。
(スプリント後のインタビューで語り)他のドライバーとの間に接触があり、フロントウイングを失いました。彼は僕に対して全くスペースを残してくれなかったのです。フロントウイングが破損したのですが、それを認識しておらず、いつもどおりコーナーに飛び込んでいきました。少しスロットルをリリースしたのですが、全くコントロールできず、ウォールに突っ込んでしまいました。本当に悔しいです。
(日曜に挽回することができると思うかと聞かれ)もちろんです。明日に向けて気持ちを切り替えて、ポイントを獲得できるように頑張ります。
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