F1&リバティ・メディアが”主催”のラスベガスGP。前例のないPR活動に「目からウロコ」と他プロモーター

 

 F1では通常、高額の開催料と引き換えに現地のプロモーターがグランプリを開催しているが、2023年シーズンから復活するラスベガスGPは、F1とそのオーナーであるリバティ・メディアが独自に主催する初めてのケースとなる。
 これについてシルバーストン・サーキットのスチュアート・プリングル代表は、従来のプロモーターにとっては「目からうろこ」だったと語っている。
 ラスベガスGPについてF1のステファノ・ドメニカリCEOは、有名なラスベガス・ストリップで行なわれるこのグランプリが成功すれば、F1とリバティがレースを主催するという開催フォーマットを今後新しいグランプリでも展開する可能性があることを示唆している。
 しかし、アメリカでの3レース目を実現させるために、F1は当初”買い物リスト”を消化する必要があった。F1は会場となるストリップに常設ピットビルとパドックサイトを建設するため、約300億円を投じて近隣の土地を購入。シーズン後半の開催に向けて、スピードアップを図っている。
 シルバーストンのプリングルは、ラスベガスGPの開催がこれまでのグランプリ開催方法に一石を投じたと考えている。
「F1でイベントを開催するということがどういうことなのかについて、目からウロコなことだった」
 彼はmotorsport.comに対してそう語った。
「PRチームから受けた質問によると、買い物リストのようなモノだった」
「これによって(既存のレースプロモーター)に同情するということではない。ただ、このケース全体がF1にとっての勉強になったと思う」
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