VIPへのインタビューに苦労するブランドルを助けた3度のF1王者スチュワート。警備員を振り切ってフェデラーに突進

 

 3度のF1チャンピオン、サー・ジャッキー・スチュワートは、F1第5戦マイアミGP決勝を前にグリッド上で『Sky Sports F1』のマーティン・ブランドルがロジャー・フェデラーのコメントを取ることができずにいるのを見て、助けるために大胆な行動に出た。

 決勝前のグリッドウォークの終盤、元F1ドライバーで現在F1解説者を務めるブランドルは、グランドスラムで20回の優勝を達成した元テニスプレイヤー、フェデラーにコメントを求めようとした。

 しかしフェデラーは、ブランドルでさえ立ち入ることができないVIPエリアにおり、外から声をかけても気付いてもらえなかった。その時そばにいたスチュワートは、フェデラーを連れてくると申し出て、即座にセキュリティロープをくぐり、フェデラーに近づいて行った。彼がF1の伝説の存在であることをおそらく知らない警備員たちがスチュワートの動きを妨げたが、83歳のスチュワートは現役時代の戦いぶりを思わせる果敢さで警備員たちのガードを突破しようと試みた。

 礼儀正しく理由を説明しても最初はうまくいかなかったものの、最終的に、スチュワートは約束どおりフェデラーをブランドルのもとへと連れてきたのだった。

 ブランドルは、「真の友人」「なんというレジェンドだ」とスチュワートを讃え、『Sky Sports F1』のポッドキャストにおいて、その時のことを説明した。

ジャッキー・スチュワートとマーティン・ブランドル
ジャッキー・スチュワートとマーティン・ブランドル

「『彼(フェデラー)と話したいのか?』と彼(スチュワート)が言うので、『そうですね。話をするつもりです』と答えた。すると彼はロープをくぐり抜けたんだ。3人の人間が彼を追いかけた」

「私はパニックになり始めた。彼は83歳だ。インタビューごときのために彼を危険な目に遭わせてはならないのに、と」

 その後、スチュワートはインスタグラムに写真を投稿し、彼の大胆な行動についてコメントした。

「警備員は私をロープの後ろに連れ戻すという素晴らしい仕事をした…」とスチュワートは冗談めかして投稿した。「警備員の前をこっそり通り過ぎるようなことはしばらくやっていなかったが、君(ブランドル)のためなら何でもするよ!!」

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