ピレリF1、タイヤブランケット不使用でテストを実施。2024年廃止案について7月に決定へ
スペイン・バルセロナでの2日間にわたる2024年用F1タイヤテストが6月7日に終了した。今回のテストでは、2024年からタイヤブランケットを廃止するかどうかの評価のため、一切ブランケットを使用することなく走行が行われた。
F1スペインGP後の火曜と水曜、開催地のバルセロナにおいて、ピレリが来年用タイヤの開発テストを、フェラーリとメルセデスの協力のもとで実施した。初日はシャルル・ルクレール(フェラーリ)とジョージ・ラッセル(メルセデス)、2日目はカルロス・サインツ(フェラーリ)とミック・シューマッハー(メルセデス)が走行。それぞれの自己ベストタイムは、サインツは1分16秒638(147周)、ルクレールは1分18秒197(167周)、ラッセルは1分18秒400(151周)、シューマッハーは1分18秒974(152周)で、合計周回数は617周だった。
ピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラは、2日間にわたるテストについて、次のように語った。
「この2日間は、来年に向けてベストな選択をするために有益な情報をたくさん集め、非常に重要なテストとなった」
「コンストラクションに関しては、微調整すべき細かい点がいくつかあるが、今回のテストのなかで、コンパウンド、特に2024年のレンジの中間に位置するものに関して、堅実な開発ベースを確認し始めた」
「すべての走行を、タイヤブランケットを使うことなしに行った。コース上でいくつか興味深いことを検証した。この後、すべてのデータの完全な分析を行い、次回テストへと向かう。できる限り準備を整えて、イギリスGP後にシルバーストンでテストを実施する」
「その後、この数カ月にわたるすべての作業から結論を出し、すべての情報を利用して最善の決定を下せるよう、FIA、F1、チームに対し、全体像を提示する」
F1は、サステナビリティを重視した取り組みの一環として、走行前にタイヤを温めるタイヤブランケットを廃止することを検討、ピレリは予熱を必要としないタイヤの開発を進めている。7月7~9日のイギリスGPの後にシルバーストンで再びテストを行い、その後に、2024年から廃止するかどうか、チームが投票を行う予定だ。投票結果によっては、来年もタイヤブランケットは使用される。
これまでのところ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)をはじめとする何人かのドライバーたちは、安全性の面で問題があるとして、タイヤウォーマー廃止に反対している。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです