ブレーキに持病を抱えるアルファタウリ、スペインではやや改善の兆し? 角田裕毅「モナコより効率が良くなっていた」

 

 5月に行なわれたF1モナコGPで、入賞圏内を走りながらもブレーキに苦しめられポジションを落とした角田裕毅。彼によると、スペインGPでは改善の兆しがあったようだ。
 レース終盤に雨が降り始めたモナコで角田は、無線を通してブレーキの調子が悪いことを訴えていた。彼はブレーキの温度管理に苦労しており、ミラボーでは止まりきることができずにオーバーランし、大きくポジションを落とした。
 先日行なわれたスペインGPでも、角田のマシンは高負荷がかかった際にブレーキからかなりのダストがあがっていたため、再びブレーキに注目が集まっていた。
 角田はスペインGPを前に、このブレーキの“効率”の問題は特にウエットコンディションで長らく悩まされており、昨年は当時のチームメイトであるピエール・ガスリーも苦しめられたと語っていた。
「ブレーキの問題はおそらく昨年からのものです。当時は僕よりもピエールの方で起きていましたが、それは(今季)もっと起きるようになっています」
「文字通り、ブレーキの効きを感じられなくなるんです。ウォームアップしなくて、特にウエットコンディションでは思うようにプッシュできません。もちろん、それによってタイヤが冷えてしまうので、どんどん悪循環になってしまいます」
「(モナコでは)FP1から問題を抱えていて、それが予選のパフォーマンスにも影響を与えていました。ブレーキを温める上で、ライバルよりもやるべきことが余計にあるのは残念なことです」
 角田は、このブレーキの問題が彼のドライビングスタイルとは無関係だと考えている。つまり、走りで合わせ込む以前に、ハードウェアをどうにかする必要があると考えているのだ。彼はこの問題を解決するためには「エンジニアリングの側面が大きい」と言う。そしてもし問題が解決すれば、エンジンブレーキを多用した減速から脱却することができるはずだ。
 ただモナコとスペインの2レースを通して、チームはブレーキの改善に関して成果をあげたと角田は語る。
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