強いレッドブルがあるのは偶然じゃない! ホーナー代表「敗北に痛みを感じ、努力してきたからこそだ」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスが圧倒的なパフォーマンスで長年F1を支配してきた間も、レッドブルが勝利を目指して努力を重ねてきたからこそ、今の成功があると語った。
レッドブルは、自然吸気V8エンジン時代末期の2010~2013年にセバスチャン・ベッテルと共に4連覇を達成したが、2014年にV6ターボ&ハイブリッドシステムのパワーユニットが導入されて以降はメルセデスがF1を支配してきた。
2014年からメルセデスはコンストラクターズタイトルを8連覇。その間、ルイス・ハミルトンが6度、ニコ・ロズベルグが1度ドライバーズチャンピオンに輝いている。
しかし、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがハミルトンとの激闘を制して2021年のドライバーズチャンピオンに輝くと、2022年はレッドブル&フェルスタッペンがダブルタイトルを獲得した。
2023年もレッドブルがこれまでの7レースで全勝という圧倒的な強さを発揮している。こうした状況に、メルセデスのトト・ウルフ代表はスペインGPの際、フェルスタッペンが享受する今のアドバンテージについて”腹立たしい”と認めるに至った。
しかしながらホーナーは、レッドブルが偶然今のアドバンテージを手に入れたわけではないと強調した。
「我々は7年間、勝利を争えるポジションに戻ろうと努力し、敗北に痛みを感じてきた」
「このポジションを得るために、我々はとてもハードに働いてきたと思う」
「マックスだけでなく、チーム全体が高いレベルで機能しているから、驚異的なマシンを手に入れることができたのだと思う」
「ふたりの偉大なドライバーに恵まれているし、マックスはドライバーとして進化を続けている。彼はますます磨きがかかり、マシンの中で発揮される能力は本当に素晴らしいものだ」
ウルフのコメントから満足感を得られたかと聞かれたホーナーは「正直なところ、あまり気にしていない」と語った。
「重要なのは最終的な成績であり、それはとても健全だと思う」
ホーナーは今の連勝がチームにとってどのような意味を持つのか、次のように説明した。
「この勝利は、チームにとって大きな誇りだ」
「そしてそれ以上の意味がある。我々はそこにいた。その後に後退し、また戻ってきたんだ」
「このパフォーマンスを実現する上で、チームのすべてのメンバーが非常に重要な役割を果たしている。F1は世界で最も競争の激しいスポーツのひとつであり、我々のようなレベルで活動できていることは、祝福すべきことなのだ」
また、ホーナーはすでにフェルスタッペンとレッドブルのタイトル獲得が確実なモノになっているのではないかという指摘を否定した。
「そういうことを言う人は必ず出てくるんだ」
「だがどんなことだった起こりうる。今、両チャンピオンシップはとても健全な状態にあると思う。我々の焦点はモントリオール(次戦カナダGP)にあり、我々にとっての100勝目を目指すことになる」
「その後はホームレースのオーストリア、そしてもうひとつのホームであるシルバーストン(イギリスGP)に続く。レースごとに取り組み、あまり先のことは考えないようにしているんだ」
関連ニュース:
F1 …読み続ける
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです