バニャイヤ、絶好調3連続ポールポジション獲得! 大注目マルケスは転倒3連発も7番手確保|MotoGPドイツGP予選
ザクセンリンクで開催されているMotoGP第7戦ドイツGP。MotoGPクラスの予選が行なわれるとドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがポールポジションを獲得した。
ドイツGP2日目は朝から雨となってしまい、MotoGPクラスのフリープラクティス前まで降り続けた。フリープラクティスを通じて路面コンディションの改善は進んだが、予選Q1開始時点ではまだウエットパッチも残っており、各車レインタイヤでのコースインを選んだ。
なおQ1スタートとなるライダーには、ザクセンリンクを大得意としているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、日本勢の中上貴晶(LCRホンダ)が含まれていた。
マルケスが先陣を切る形でQ1が始まると、彼は1分27秒636をマークし、暫定トップタイムを記録。2番手に1秒近い差をつけた。
マルケスはピットへ戻ると早めの2アタック目に出走。ここでも最速タイムを更新するペースを見せたが、ターン13で転倒を喫してしまった。マルケスは転倒から素早く立ち上がると、コースをダッシュで横断してピットレーンへ向かい、そのままピットまで駆けていった。
マルケスはソフトのスリックタイヤを履いたセカンドマシンへ飛び乗り、残り約3分で再びアタックへ。既にコース上ではブラッド・ビンダー(KTM)やマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がマルケスの暫定トップタイムを更新していたため、マルケスとしては数少ないアタックのチャンスを確実にモノとする必要があった。
ビンダーがライバルを大きく引き離す1分25秒416をマークしてQ1暫定トップのポジションを固めつつある中、マルケスはラストアタックでマシンをねじ伏せながら攻めると、1分25秒681を記録。なんとか2番手に滑り込んだ。
そしてこれ以上のタイム更新は無く、Q1はソフトタイヤによるアタックに賭けたビンダーとマルケスが通過となった。そして中上貴晶は最終的に8番手でフィニッシュ。予選はQ1敗退となった。
予選Q2時点では既に路面はほぼドライコンディションへと変化。全車がスリックタイヤを履いてコースへ向かった。
Q1の転倒から文字通り全力疾走でQ2に進んだマルケスだが、彼はQ2のファーストアタックでまたしても転倒してしまった。場所は奇しくもQ1と同じターン13で、前を走るバイクに詰まりかけてハイサイド。地面に叩きつけられてしまった。
マルケスは一時的にグラベルでうずくまったものの、その後は立ち上がり、自走でピットへと戻った。なおターン13ではその後マルコ・ベッツェッキ(VR46)もハイサイドを起こしてクラッシュしている。
Q2前半時点で暫定トップタイムを記録したのは、フランチェスコ・バニャイヤ。タイムは1分22秒028だった。2番手にはホルヘ・マルティン(プラマック)、3番手にはルカ・マリーニ(VR46)とドゥカティ勢がトップ3という状態だった。
なおこの予選で2台のバイクにダメージを負ったマルケスだが、欠場中の僚友ジョアン・ミルのマシンのパーツも使ったホンダクルーの迅速な修復作業が完了。Q2残り5分を切った頃に再アタックへ向かうことができた。
路面コンディションの改善もあり、各車がタイムアップ。Q2終盤のアタックが始まると、トップタイムは1分21秒台に突入。ヨハン・ザルコ(プラマック)、ジャック・ミラー(KTM)、ベッツェッキ、マリーニらがタイムシート上部に並んだ。
それまでトップだったバニャイヤも黙ってはおらず、1分21秒409を記録。再び暫定トップに返り咲いた。
そしてラスト1分でザルコがターン11で、マルケスがターン1で転倒を喫した。この転倒で黄旗が掲出された影響もあって最後にタイム更新ができないライダーも発生し、バニャイヤがポールポジションを獲得することとなった。2番手はマリーニ、3番手はミラーが続いている。
予選で実に3度も転倒を喫したマルケスは、最終的に7番手で予選を終了。スプリントと決勝では追い上げと転倒回避のバランスが求められることとなりそうだ。
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順位
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1
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