角田裕毅、最後列からアグレッシブな戦略で臨むも入賞に届かず「予選でもっと良い順位を獲得する必要がある」F1第9戦
2023年F1カナダGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は14位でフィニッシュした。
予選16番手を獲得した角田は、予選中にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを受け、19番グリッドから決勝をスタートした。ミディアムタイヤでスタートした後、1周目にピットストップをし、ハードタイヤに交換するという戦略で走った。12周目にセーフティカーが出動し、多数のマシンがピットストップを行うなかで、角田はステイアウト、最下位から13番手に浮上。2回目のピットストップを終えた後の最終スティントでは16番手から順位を上げていき、14位で完走を果たした。
前戦スペインGP終了時点で、アルファタウリはコンストラクターズ選手権で9位(2点)に位置し、10位のウイリアムズとは1点差の状態だった。しかしカナダGPでウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが7位を獲得したため、今回ノーポイントに終わったアルファタウリはランキング最下位に落ちる結果になった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、一日を次のように振り返った。
「昨日の予選順位によって、今日のレースが必要以上に困難になった。さらに裕毅が3グリッド降格ペナルティを受けたことで、我々は何か異なることを試さざるを得なかった。しかし残念ながらそれはうまくいかなかった」
「かなり早い段階で裕毅をピットストップさせて、フリーエアを利用し、レースタイムを取り戻そうとした。その戦略はとてもうまく機能し、裕毅は集団の後ろに追いついた。しかし、彼より古いタイヤを履いた(ケビン・)マグヌッセン(ハース)の後ろで時間を失ったため、2回ストップに変更するという決断をした」
「ピットストップ作業に時間がかかったことで、予想よりもトラックポジションを失い、アルボンが先導するグループに戻ることができなかった」
「ニック(・デ・フリース)は、レースのほとんどをトラフィックのなかで走ることになった。さらに、ついてないことに、最初のピットストップを行った次の周にセーフティカーが出動し、アンダーカットを利用することができなくなった」
「その後に起きたマグヌッセンとの接触により、彼はさらにタイムをロスし、ブルーフラッグでも時間を失った」
「裕毅のレースについて、1回ストップを維持していればより良い結果を得ることができたのかどうかを確認するため、分析する必要がある。ペースの面では、予選でもっと良いグリッドを確保し、より一般的な戦略を使用することができていれば、今日はポイントを獲得することができたと、私は確信している」
「今週末の重要なポイントは予選にあった。今後もっとよい仕事をする必要がある。そうすれば、ポイントを逃がし、コンストラクターズ選手権における直近のライバルに差をつけられている今の状況から回復し始め、入賞できるようになるだろう」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=14位(70周/70周)
19番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
アグレッシブな戦略は、バーチャルセーフティカーが導入されるまではうまくいっていましたし、ペースはとても良かったです。でもタイミングが僕たちの有利に働かず、思っていたほどポジションを上げることができなくて、その後、ペースに苦しみました。
マシンのパフォーマンスは問題ありませんでしたが、バルセロナの時ほどは良くなく、そのため、望んでいたほどポジションを上げることができませんでした。
望んでいた決勝順位ではありませんが、何度か良いオーバーテイクができましたし、いい勉強になりました。
今後については、クリーンなレースウイークエンドを過ごし、もっと良い予選順位を獲得し、ポイント獲得のチャンスを最大限に活用する必要があります。
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