F1第10戦オーストリアGPのスプリントで、メルセデスのルイス・ハミルトンは10位でフィニッシュ。レースを振り返ると、彼はカートレース場を思い出すものだったと語った。
　ハミルトンはスプリントのスターティンググリッドを決めるスプリントシュートアウトで、タイム抹消を受けたことが響きSQ1で敗退。18番手と後方からのスタートとなった。
　スタート後のハミルトンはポジションを取り戻して行き、濡れた路面が乾いていったことから途中スリックのソフトタイヤへと交換。中団グループでの争いが続き、最後は10位でフィニッシュとなった。
「楽しかったよ」と、ハミルトンはスプリント終了後に語った。
「笑顔でただ楽しんでいた。ライハウス（ハミルトンがかつて通ったイギリスのカート場）で良くあった週末のようで、ただ楽しかった」
「1周目は凄く良かったね。ただ全体的にはクルマのバランスに苦労した。ウエットコンディションになると、クルマの抱える問題が浮き彫りになって自信が持てないんだ」
「そしてそれだけでなく、僕はスリックへ交換するのも遅すぎた。あまりギャンブルは好きではないからというのもあるんだけど、今回は損をしてしまった。でもそれ以外は比較的満足しているよ」
　なおハミルトンは18番手スタートというグリッド位置によって、獲得できるはずだった上位フィニッシュを失ったことには、フラストレーションを感じているという。
「今朝は比較的速さがあったし、簡単にトップ5に入れたと思うんだ」
「そしてスプリントでも、基本的なペースを考えれば表彰台か、そこに近い位置でフィニッシュできていただろう。でもそうはならなかった」
「僕らはこのレースをただ楽しんだだけだった。少しポイントは失ったけれど、今日は最重要な日というわけでもない。学べることもあったし、明日に向けてそれを持ち越すことができればいいね」
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