アルピーヌの体制変更が続く。トップが交代、CEOを務めたロッシが退任
ルノーは、7月20日、アルピーヌブランドのCEOをローラン・ロッシからフィリップ・クリーフに変更することを発表した。クリーフは、今年2月にアルピーヌのエンジニアリングおよびプロダクトパフォーマンス担当副社長に就任した人物で、後任が決まるまでは引き続き、その職務も遂行する。ロッシは、グループの変革に関連した特別プロジェクトに注力していくということだ。
アルピーヌは、7月10日に、ロッシCEOの直属として、ブルーノ・ファミンがアルピーヌ・モータースポーツ担当副社長兼アルピーヌ経営委員会メンバーに就任することを発表。ファミンがアルピーヌのモータースポーツ全般にわたる活動を指揮することが決まったばかりだった。
ロッシは、ルノーF1チームがアルピーヌの名称に変更した最初の年である2021年から、アルピーヌブランドのCEOを務めてきた。ルノー・グループCEOのルカ・デ・メオは、「この2年間、アルピーヌの指揮を執ったローランの揺るぎないコミットメントに感謝したい」とコメントした。
「ローランはこのブランドのために明確かつ野心的な戦略を打ち出した。彼はアルピーヌを、その長期的な目標を達成するための最良のポジションに導いた」
「アルピーヌは今、発展の新たな段階に入り、未来のブランドとなる準備が整っている」
「フィリップは、この業界での長い経験、優れた技術的知識を持つとともに、リーダーシップの資質を備えている。それは来年から始まるこのブランドの新車のローンチを含む、我々のプロジェクトの成功の鍵となる。私はフィリップと彼のチームが、アルピーヌを新たな高みへと導いてくれるものと、全面的に信頼している」
クリーフは、ミシュラン、フィアット・グループを経て、フェラーリとマセラティでは車両部門ディレクター、アルファロメオではテクニカルディレクターを務め、2016年にはフェラーリのエンジニアリングディレクターに就任した。2023年、クリーフは、アルピーヌブランドのエンジニアリングおよびプロダクトパフォーマンス担当副社長に任命されたばかりだった。
クリーフは20日付けでアルピーヌブランドCEOに就任、ルノー・グループのデ・メオCEOの直属として、ルノー・グループ・リーダーシップ・チームのメンバーを務める。
ロッシの指揮の下で、アルピーヌは2021年ハンガリーGPでエステバン・オコンにより優勝。2022年にはコンストラクターズ選手権で4位を獲得し、順調に進歩しつつあった。しかし2023年にはその勢いに陰りが見られ、ロッシがF1チームを公の場で強く非難するという出来事もあった。
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