メルセデス、2台に異なるウイングを装着し、ハミルトンが予選4番手。審議対象になったコース復帰は不問に/F1第13戦
2023年F1ベルギーGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはスプリント・フォーマットでの金曜予選で4番手、ジョージ・ラッセルは8番手だった。ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が5グリッド降格のペナルティを受けるため、ハミルトンは3番グリッドに繰り上がる予定。
予選でハミルトンがターン4でコース外に外れ、ラッセルの目の前でコースに復帰したことが、危険な状況だった疑いがあるとして、審議が行われた。ハミルトンは、チームからバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が近づいてきていると言われたため、道を譲ろうとしたと説明。ラッセルは、自分も同じ連絡を受けており、ハミルトンのプログラムを完全に把握していたため、危険な状態はなかったと述べた。スチュワードはこの説明を受け入れ、ハミルトンの行動を不問に付した。
メルセデス代表トト・ウォルフは、ふたりは異なるリヤウイングを使用しており、予選では、ハミルトンのローダウンフォース仕様の方が、ラッセルのハイダウンフォース仕様よりもパフォーマンスが優れていたと『Sky Sports F1』に語った。
ウォルフは「ジョージは納屋の扉のようなウイングをリヤにつけていた。それは日曜日にはタイヤパフォーマンスの面で有利に働くはずだ」とも述べている。
金曜FP1スタート後、FIAは、メルセデスがハミルトン車のパワーユニット(PU)にICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kのシーズン3基目、エキゾーストシステムの5基目を入れたことを明らかにした。すべてシーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP1 12番手(2分10秒299:ウエットタイヤ/7周)
予選 4番手(Q1=3番手1分58秒563:インターミディエイトタイヤ/Q2=6番手1分52秒345:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分47秒087:ソフトタイヤ)
今日の結果には満足している。路面が乾く方向に変化し続け、慌ただしいセッションだった。序盤はすごく滑りやすく、視界も悪かった。路面が乾いていくなかで、ラップを重ねるたびにタイムが改善していくので、これを最大限に利用していく必要があった。各セッションでピットレーンの出口で待ち続けていた理由はまさにそこにあり、チームはトラフィックを避けて、僕たちを良いタイミングでコースに入れるという、素晴らしい仕事をしてくれた。僕は、懸命に取り組み、最大限の力を発揮することに集中した。
最終的にはマックスから大きく離されてしまった。彼のラップはかなり印象的だったよ。でも自分たちのスターティングポジションには満足している。日曜日、マックスは僕の後ろからスタートする。僕の目標はあくまでも表彰台争いをすることで、前のドライバーたちを追い詰めていくことだ。
FP1では誰もまともに走れなかった。僕たちのロングランペースがそれなりに良いことを願っている。金曜予選の前にマシンのセットアップをするのは、推測による部分が大きかった。マシンの感触はとても良かったけれど、ミドルセクターでかなりのタイムを失っていた。これから改めて研究し、どこでタイムを見つけられるのか調べていく。できるだけ改善するために取り組み、土日に向けて全力を尽くすよ。今のところ、良いスタートを切ったと思う。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP1 13番手(2分10秒475:ウエットタイヤ/7周)
予選 8番手(Q1=8番手1分59秒035:インターミディエイトタイヤ/Q2=8番手1分52秒605:ソフトタイヤ/Q3=8番手1分47秒805:ソフトタイヤ)
ダイナミックなセッションだった。セッション全体で少しペースが不足し、苦しみ続けた。理由は定かではない。僕は通常、ウエットとドライの間で変化するコンディションが好きなのだが、うまくいったラップが1周もなかった。見直して理解すべきことがたくさんある。このサーキットは予選がすべてというわけではないけれど、当然ながらもっと上位を確保したかった。
FP1での走行不足は、全員同じ状況だったので、それほど大きなファクターではなかった。いつだって理解を深めるためにはより多くの周回をこなすことが望ましい。でもマシンの感触自体はそれほど悪くなかったよ。今夜理解したい問題がたくさんある。
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