元ルノーF1代表がドライバーラインアップに関して自論「チームにはちょっとしたボスのようなドライバーが必要」
元ルノーF1のチーム代表であるシリル・アビテブールは、アルピーヌのラインアップにはクルーに刺激を与え、“チームボス”として振る舞うような大物のスタードライバーが欠けていると考えている。
チーム代表のオットマー・サフナウアーとスポーティングディレクターのアラン・パーメインは、先週末のF1第13戦ベルギーGP後にアルピーヌを去ることを余儀なくされ、チームは運営を統率する経験豊富なマネジメントチームを失った。現在WRC世界ラリー選手権のヒョンデのチーム代表を務めるアビテブールは、チームの崩壊に繋がったこの決定を批判したが、アルピーヌの野心についてはドライバーラインアップの点でも不足があると考えている。
レッドブルにはマックス・フェルスタッペン、メルセデスにはルイス・ハミルトンというスーパースターが象徴的にチームを代表しているが、アルピーヌのドライバーのエステバン・オコンとピエール・ガスリーには、チームを率いて奮い立たせるようなスター性のオーラが欠けているとアビテブールは語った。
「ふたりの名前があるのは多すぎる」とアビテブールは、フランスのラジオ局『France Info』のインタビューで、ペアについて言及した。
「目を閉じてメルセデスのことを考えると、考えるのはルイス・ハミルトンのことだろう。ニコ・ロズベルグも非常に際立った仕事をしてはいたが」
「レッドブルのことを考える時、第一期ではセバスチャン・ベッテルのことを考えるだろう。第二期はマックス・フェルスタッペンだ」
「ちょっとしたチームボスのようなドライバーが必要で、そうしたパワーの象徴が基礎になる。今の時点でグリッド上の競争は非常に激しく、すべてのマシンが同一周回でフィニッシュしている。まもなくすれば、ほぼ平等な競争条件がそろうだろう。違いを生み出すのは、野心と決意だ」
2019年にダニエル・リカルドのルノー入りを説得するにあたって貢献したアビテブールは、最近の出来事がアルピーヌの“チーム精神とカルチャー”を損なう危険があると考えている。
「あらゆる要素が変更されると、チームの精神とカルチャーが危険にさらされる可能性がある。アルピーヌに欠けているのは、特にこのふたつの側面だ」
「投資が行われ、リソース、グループの野心、アルピーヌブランドの企業戦略、すべてがそこにある。チームがすべてを備えている時、それを超える何かを推進する人物が必要だ。1000人をまとめられる個人の強さには、素晴らしい求心力がある」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです