ローソン、F1デビュー戦にはそれなりに満足「あらゆる状況を経験し素晴らしい学習の機会だった」/F1第14戦
リアム・ローソンは、F1第14戦オランダGPでのF1デビューについて、波乱万丈な状況からあらゆる学習経験を積んだと述べている。
ローソンは、FP2で負傷したダニエル・リカルドの代役として急遽土曜日にアルファタウリから招集された。しかし、ザントフォールトのミックスコンディションと不慣れなマシンが相まって、ローソンの行く手は非常に険しかった。それにもかかわらず、21歳のローソンはウエット、ドライ、ウエットと変化したレースを立派にこなした。トラブルを避け、困難だが忘れがたいF1の試練に対して保守的なアプローチをとっていた。
「あのレースでは、複数回のピットストップ、ホイール・トゥ・ホイールのレース、雨、ドライなど、あらゆる状況を経験したと思うから、素晴らしい学習経験だった」とローソンはレース後に語った。
レースのオープニングラップでコースに激しい雨が降るなか、アルファタウリはふたりのドライバーに早めにピットストップをさせて、インターミディエイトタイヤに交換することを選んだ。チームのダブルピットストップによって遅れをとったローソンは、自分がケビン・マグヌッセン(ハース)の進路にいることに気づいた。そのためスチュワードは、マグヌッセンを妨害したとしてローソンに10秒ペナルティを科さなければならなかった。
「レースを通して、僕は間違いなく多くのことを学んだ。前半はあまりよくなかった。ピットストップが重なったことと、ペナルティによって多くのタイムを失った」
「それももちろん一部だけれど、後半はクリーンエアのなかをソフトタイヤで走行して感覚をつかみ始めたと思うし、インターミディエイトでもそうだった」
72周のレースの途中で、ローソンはフェラーリのシャルル・ルクレールとホイール・トゥ・ホイールの戦いをするチャンスに恵まれた。ローソンはこのバトルを“波乱万丈”と呼んだ。
「彼を追い抜くたびに、彼がストレートで抜き返してきたので少し苛立ったけれど、経験が積めたのはすばらしかった」
F1デビューを振り返ったローソンは、別のやり方をしたかもしれなかったことをいくつか挙げたが、全体的にはこの1日について「それなりに満足」していた。
「常に振り返るし、もっとうまくやりたかったことをじっくり考えるのは確かだ。僕はそれなりに満足していると思う」
アルファタウリは日曜日、今週末の第15戦イタリアGPでもローソンがリカルドの代役を務めることを正式に認めた。リカルドは日曜日に左手の中手骨の手術を受けたが、今の時点では回復期間は不明だ。
「ダニエルの手術が成功し、彼が現在回復に向かっていることをうれしく思う」とアルファタウリは述べた。
「彼がコースにふたたび戻ることを願っているが、完全に回復するまでは、ザントフォールトでの難しい状況で素晴らしい仕事をしたリアムが(角田)裕毅とともにレース参戦を継続する。我々のホームレースである今週末のモンツァに出場することになる」
モンツァの後、F1は1週間の休みをはさんで、9月15〜17日にシンガポールでチャンピオンシップを再開する。
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