ホンダ、青山ビルを2030年度の完成を目指し建て替えへ。現ビルは2025年春に解体
9月27日、ホンダは東京都港区南青山に所有するホンダ青山ビルを、2030年度の完成を目標に新たなビルに建て替えると発表した。本田技研工業の本社をはじめ、1階にはホンダウエルカムプラザ青山が入っており、これまでも数多くのモータースポーツに関する展示、記者発表の舞台となってきた場所だ。
ホンダ青山ビルは東京都港区南青山にあるビルで、1985年に竣工。地下鉄青山一丁目駅から直結した地上17階/地下3階という建物の中に本田技研工業本社、ウエルカムプラザ青山などが入る。ウエルカムプラザ青山はこれまで数多くのモータースポーツに関する展示や記者発表の舞台として活用されており、ホンダのモータースポーツ史が動いてきた場所と言っても過言ではないだろう。
そんなホンダ青山ビルについて、ホンダは「社会や産業が急速に変革に向かう状況の中で、将来にわたり人々や社会から『存在を期待される企業』であり続けること」を目指しているという。そのために「『イノベーションを生み出す変革と発信の拠点』となるグローバル本社機能を構築することが必要だと考え、それを実現できる新たなビルへの建て替え」を決定したという。
現在のホンダ青山ビルは2025年春に解体し、2030年度の完成を目標に同地に新たなビルを建設する。建て替え期間中、ビルに勤務していた従業員は、港区虎ノ門の『T-2Project』と埼玉県和光市のホンダ和光ビルで業務を行う予定となる。
2030年の業務開始を目指す新たなビルは、ホンダのフィロソフィーやMM思想(人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に(マンマキシマム・メカミニマム)というホンダのモノづくりの基本思想)に加え、環境・安全・対話・発信・持続・調和の6つの思想を取り入れたビル設計を計画しているという。6つの思想の詳細は下記のとおりだ。
環境:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実現に向け、ホンダの環境技術を採用したトップクラスの環境性能
安全:人と地域に配慮した、先進の防災・安全設計
対話:イノベーションにつながるコミュニケーションを誘発する職場環境
発信:より良い未来を想像するホンダの活動を発信し、共感と共鳴を起こす空間
持続:存在を期待される企業であるための、事業変化に対応できるフレキシブルな設計
調和:地域活性化に寄与する、誰もが利用できる“青山一丁目交差点のオアシス”
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